拡大路線の表れか?アメアパ新広告に61歳起用

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 セクシャルでアクの強い広告で物議を醸してきた「American Apparel」が、ベーシックラインの新しい広告モデルにニューヨーク在住のJackyを起用した。今年61歳を迎えるJackyは、同社の広告モデルとしては最高齢だという。刺激的な広告戦略で話題に上る同社だが、新広告には"刺激"よりも"拡大"を目指す同社の戦略が潜んでいるのかもしれない。 アメアパ新広告に61歳の画像を拡大

 今回起用されたJackyは2012年のはじめ頃、「American Apparel」にニューヨークのレストランでスカウトされたという。これまでティーンのモデルを起用することが多かった「American Apparel」にとって、Jackyは歴代最高齢の素人モデルとなった。Facebookで公開されている広告では、Aラインのマキシドレスやウェットシャツなどシンプルなアイテムに加えて、スイムウェアにカラーストッキングといったスタイリングにも臆することなく挑戦。ロングの白髪が印象的なJackyが登場する広告は、"若者の"というこれまでのアメリカンアパレルに対するイメージを"みんなの"へと見事に昇華させている。 アメリカンアパレルは09年頃から実施したアイテムの路線変更が功を奏し、11年度の全世界の販売店舗売上高が計5億4770万ドルで前年比103%と好調な売上げを記録。日本でも原宿を中心にブームが再燃しており、国内売上げも好調。一時期の低迷から完全な脱却をし売上げ拡大を目指す同社にとって、若年層はもちろんロイヤリティの高い中高年層の取り込みも必須。そう考えれば比較的年齢層を絞らないベーシックラインでの歴代最高齢登場というのは納得できるかもしれない。 これまでの「American Apparel」の広告は、上半身をあらわにしたデニムの広告や、透ける生地感のぴったりとしたTシャツにパンツなど、若年層向けの"際どい"スタイリングと大胆なポージングのインパクトが大きいことで有名。過去には英国で「不快感を与える」という理由から掲出禁止となるなど、話題は絶えなかった。キッズやベビーも手掛ける同社が今回の新作広告でこれまで取り込めなかった層に食い込み、「ゆりかごから墓場まで」ビジネス拡大できるか期待だ。