J.フロント リテイリングが7月5日、TOB(公開買い付け)により持ち株比率を引き上げることと、資本業務提携を正式発表した。持ち株比率を約65%を上限に買い付ける予定で価格は普通株式1株につき1,100円で実施。買付期間は8月20日まで。南館建て替えを計画している松坂屋上野店では、共同で店舗開発やパルコの出店も検討しているという。 J.フロントがパルコ株TOBの画像を拡大

 J.フロント リテイリングは2012年2月に、パルコの株式33.2%を301億円で森トラストから取得し、持分法適用関連会社化することを発表した。その際に「今後の公開買付(TOB)はない」としていたが、7月5日付けで新株予約権付き社債を保有している日本政策投資銀行との間で8月1日までに普通株式に転換後TOBに応募することで合意している。本公開買付け成立後も引き続き、パルコは上場を維持する方針。 J.フロント リテイリングは、グループの成長・発展に向けて「百貨店事業の競争力向上」と「グループ全体の成長力強化」に取り組んでいる。 2011年3月には雑貨小売業「プラザ」などを展開するスタイリングライフ・ホールディングスを持分法適用関連会社化し、海外をマーケットと捉えた事業展開を積極的に実施。パルコと提携することで、両社のノウハウを活用し、事業基盤や営業力、商業施設としての競争力などを強化。市型小売事業グループとして、海外での出店や、共同開発機会の拡大も視野に入れている。