テイクダウンを警戒した構えから、少しアレンジすることで、倒す力を持つ蹴りがあるのがアンデウソン・シウバの凄さ。効かせたあとの勝機を逃さない詰めの強さもずば抜けている (C) GONGKAKUTOGI

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7日(土・現地時間)にラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナでUFC148「Silva vs Sonnen II」が行われる。メインはいわずと知れたUFC世界ミドル級選手権試合、アンデウソン・シウバ×チェール・ソネン戦だ。

UFC14連勝、王座防衛回数9回、王者に君臨すること5年9カ月、オクタゴンの記録を次から次へと塗り替えてきたアンデウソン。あらゆる成功を手にしてきた彼にとって、本当の意味でモチベーションが高まる相手は、ソネンだけだといっても過言ではない。

2010年8月の対戦では、欠場も考えたという負傷を抱えて戦い、タイムアップまで2分弱というところで三角絞めが極めっていなければ、判定負け確実という試合だった。サウスポーのソネンのパンチで2度ダウンを喫し、トップを奪えない展開が続いた。この試合前から、トラッシュトークを続けてきたソネンは、「試合が終わったからといって、盛り上げるためだとかいって謝罪はしない。そして、チャンピオンは俺だ」と記者会見で言い切り、両者が歩み寄る機会を完全に逸してしまった。

その後もソネンの口撃が過激さを究め、UFC148のブラジルでの試合は、一説によると2000万円規模のセキュリティを雇っていたといわれるが、それでも身の危険を案じてか回避された。そんなソネンに対し、冷静な対応をしてきたアンデウソンもメディアコールで過激な言葉を吐き、さらに記者会見でもソネン以上に荒々しい振る舞いを見せていた。

ソネン戦以降、ヴィトー・ベウフォート戦、そして岡見勇信戦と全く危なげのない試合をしてきたアンデウソンは、体調が万全であれば前回のような苦戦を強いられることはないという見方もあるが、逆に入れ込み過ぎで隙ができる可能性が出てきた。

サウスポーのソネンに対し、限りなく正面を向き、軸足を変化させ、腰を落として構えるアンデウソン。あの構えから、重心を上げただけでKOできる蹴りを放てるのは、脅威の一言だ。ソネンとしては、蹴りを警戒するのは当然だが、至近距離での打撃戦は避けたいところか。ブライアン・スタン戦では圧倒的にスタンドで攻めることが出来たソネンだが、2月のマイケル・ビスピン戦ではボクシングの展開で、劣勢となったシーンもある。

となれば、ソネンにとって命綱はやはりテイクダウンダウン。強気で攻めきることが重要視され、エキサイトし過ぎたアンデウソンの攻撃が荒くなれば、それだけチャンスは広がってくる。ソネンが足を使った場合、左へ進むのか、右へ進むのか。それはケージにそっての移動か、それとも斜め前に最短距離で進んでいくのか。ソネンのステップワークに対し、迎え撃つアンデウソンの構えも気になるところだ。アンデウソンはソネンの動きに合わせ、オーソになるのか、サウスポーになるのか。想定する事項が多すぎて、試合展開の予想は甚だ難しい世界最高峰の戦いとなる。
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