5年間というのは、1日では忘れないものだ。2日、パリ・サンジェルマン(PSG)への移籍が正式に決まったFWエセキエル・ラベッシは、自らの『ツイッター』で、古巣ナポリのサポーターに愛情あふれる別れのあいさつをつづった。

「ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。永遠に、ありがとう。君らのことはずっと忘れないよ!」

また、自らのサイト上では、次のような手紙をつづっている。

「本当にほかにはない、忘れられない5年間だった。2007年7月にナポリ移籍が決まったとき、ハードで魅力的な挑戦になることは分かっていた。ディエゴ・アルマンド・マラドーナがずっと消すことのできない足跡を残した街、チームへの移籍だったんだ。とても大きな責任を感じていた」

「アルゼンチンの選手なら誰だって、ナポリは『クラブ以上』どころではないんだ。君らの愛情とアツさを感じ、素晴らしい何かがあることがあると知るのには、ナポリでの経験を始めるだけでよかった。最初の試合から歴史的なコッパ・イタリア優勝まで、忘れられない思い出だ。すべて情熱があり、気持ちを分かち合って、一緒に手をとって進んだ道だった」

「ナポリはゆっくりと、徐々に成長しているところだった。今のように、欧州で最も重要なクラブの一つになるためにね。“ポチョ”は選手として、そして人として、成長しているところだった。僕らは一緒に信じ、笑い、泣いて、苦しみ、楽しみ、一緒にやってきた」

「お別れは決して簡単じゃないし、僕の場合は特に難しく、つらいものだ。外出したときに、君らが常に与えてくれた無条件の愛情と情熱を感じられなくなるのは、おかしな感じだろう。コッパ・イタリア優勝は少なくとも、自分がナポリとナポリの人に何かを返せたと感じることができた。僕も君たちに何か重要なものをプレゼントできてうれしい」

レオナルドSD(スポーツディレクター)とともに会見に臨んだラベッシは、次のように話している。

「この新しい冒険を始めることを、すごくうれしく思っている。PSGのようなクラブについて話すと、常にお金のことが騒がれるけど、僕が特に関心あったのはスポーツ面での進歩だった。未来を決める上で最も重要なことだと思う」

「これは新たな挑戦であり、僕は挑戦が好きなんだ。ナポリ時代のようにやれるよう、努めるよ。ファンとの関係においてもね。ここには本当に魅力的なプロジェクトがある。近いうちに、このチームは世界のサッカー界のエリートに加わるはずだ。そして、僕は勝つためにここにいる」

「パリという素晴らしい街も決断に影響したよ。だけど、セリエAが危機にあるなどとは言わないでくれ。僕は、セリエAが最も難しいリーグの一つであることに変わりはないと思う」