繊研新聞社が、繊研新聞の電子版「繊研新聞電子版」の発刊を中止することを発表した。同社担当者によると「システム処理の関係」から全紙面の電子化が困難となったことから決定。現在、早い段階で新たなサービスの提供を発表できるように検討中だという。 繊研新聞社が電子版を中止の画像を拡大

 繊研新聞社は、3月19日に繊研新聞の電子版「繊研新聞電子版」を5月より発刊することを発表。繊研新聞に掲載した記事をパソコンやスマートフォン、タブレットなど様々な端末から閲覧できるサービスで、購読者を対象に無料で提供し海外居住者に対しても電子版のみを販売する予定など国内外に向けたサービスとしてローンチする予定だった。 4月9日より事前登録申し込みを行っていたが、4月下旬に「『繊研新聞電子版』のサービス開始を、5月からとご案内してきましたが、弊社システム開発の遅れのため、誠に勝手ながら延期させていただきます。 ご迷惑をおかけすることについておわび申し上げます。新たな開始予定日が決まり次第、繊研新聞紙上とホームページ上で改めてご案内します。」とホームページ上で開始の延期を発表。6月29日付の新聞で「電子版サービスについてのおわび」と題した記事を掲載した。中止の理由として、当初全紙面を電子化する計画だったが、システムの関係から実現が難しくなり、「改めて方法を考えることになった」と説明。一部の記事を電子化して提供するなど、新しいサービスを検討で「早い段階で新しいサービスについて、読者に知らせることができるように取り組んでいる」という。また、サービス自体の見直しとなることから価格面についても調整中で、「課金をしない方向」での提供が計画されているという。 繊研新聞の電子版の発表当時は、業界紙の新しい試みとして出版、アパレル、小売り、ファッションなど多くの業界が注目する一方で、一部では「『Adobe FlashPlayer』がインストールされているパソコンや端末での閲覧」という仕様のためタブレットPCで圧倒的なシェアを獲得しているiPadやiPhoneでの閲覧が難しいことや国内では電子版のみの取り扱いがないことが疑問視されていた。