FWマリオ・バロテッリのように、怒りをあらわにして立ち去り、表彰のために戻ってきた選手もいる。MFアンドレア・ピルロのように、4年前のように再び泣くことになった選手もいる。DFレオナルド・ボヌッチのように、慰めようがないように思えた選手もいた。DFジョルジョ・キエッリーニのように、足を引きずっていた選手もいた。

イタリア代表にとって、夢に見ていたファイナルでなかったことは確かだ。4失点での敗北、スペインが祝うのを目にするのは、辛かっただろう。

最初にマイクの前に現れたのは、キャプテンのGKジャンルイジ・ブッフォンだった。ディノ・ゾフ氏に並び、EUROとワールドカップの双方を制したイタリア人選手になることができなかった同選手は、次のように話している。

「今夜は試合じゃなかった。残念だけどね。スペインはあまりに僕らよりも上だった。だから、負けたことへの悔しさは一定のものだ。無敵の力を持つチームとの対戦なら、敗北を受け入れるのはより簡単だからね」

「僕らは素晴らしい大会を過ごした。決勝となれば勝ちたいものだが、相手は素晴らしい価値を持つチームだった。今日の僕らが相手したのは、計り知れない価値を持つチームだったんだよ。僕らは全力を尽くしたが、人生において自分より強い者と出会うことはある。支えてくれた人たちに感謝したい」