私は見た!体験した!本当にあった怖い話




あなたは、霊の存在を信じますか? 科学的根拠がないとはいえ、「本当にあった」「実際に体験した」といわれると、信じてしまいますよね。夏の足音が近づいてきたいま、そんな「本当にあった怖い話」を集めてみました。ゾッとする話から、不思議な気持ちになるものまで、リアルな体験談をお届けします。



誰もいないベッド



怪談話の宝庫ともいえる、病院でのエピソードを看護師・Yさん(26歳)にうかがいました。



「うちの病院には、無人なのにナースコールが鳴るベッドがあります。しかも、昼間も鳴るんです。



鳴るたびに見には行くのですが、やはり誰もいない。



『電気系統の故障かな?』とも思うのですが、同僚たちは『あのベッド、誰かいるよね』とささやきあうほど、院内では有名な話。



たしかにそのベッドは、患者さんが入っても、すぐ亡くなったり、転院したり……。



ほとんど空いている状態です。



それにもかかわらず、いまもナースコールが鳴り響く。これは、たしかなんです……」



たくさんの人が生をまっとうする病院。誰かの報われなかった思いが、ナースコールとなって表れているのかもしれません。



ワープロに書かれた文字



無意思であるはずのワープロが、突然、メッセージを打ち出したら……。そんな恐怖体験を編集者・Eさん(45歳)に語っていただきました。



「これは20年も昔のことだけど、会社でも大騒ぎになった話。



ある日、同僚Xが突然姿を消したんだ。捜索願も出されたけれど、見つからなかった。



そんなある夜、別の同僚Pが一人で残業をしていたときのこと。当時はパソコンなんてないから、彼はワープロで企画書を書いていたんだ。



深夜になり、Pは手洗いに立った。廊下はもう消灯されていて、Pのほかには誰もいない。非常口灯の明かりをたよりにトイレへ行き、数分後に彼は席に戻った。



そしてワープロの画面を見た彼は、息をのんだ。そこには打ったはずのない文が無数に並んでいたんだ。



『退職しました。退職しました。退職しました。退職しました。退職しました……』



数日後、ある山林でXは発見された。



Pは、いまでは元気に働いているけど、その事件の後は、軽いノイローゼになってしまったよ。



この話は社外秘だったんだけど、もう20年以上たつから時効かなと思って、初めて他人に話した。でも、くれぐれも面白おかしく書かないでくれよ……」



ちなみにXさんは、大変人柄の良い方だったそうで、Eさんは残念そうにこの話を語ってくれました。



体が言うことをきかない……



OL・Kさん(39歳)が経験したのは、目に見えない「謎の力」です。



「ある朝、寝坊しちゃったんです。朝イチで重要な会議があったので、急いでいるのに、なぜか素早く動けない。まったく走れなかったんです。



取りあえず早く行かなきゃと思いながら駅に着くと、電車は運休していました。原因は『車両火災が発生したため』。仕方なく駅を出てタクシーを拾い、会社へ向かいました。



でも、会社についても社員が数人しか来ていなかった。なぜなら、あの『地下鉄サリン事件』が起こっていたから……。



時間通りに家を出ていたら、私は間違いなく死んでいました」



これが「虫の知らせ」というものなのでしょうか……。



ある日、見た夢



死の直前にある人が、思い入れのある人の夢枕に立って別れを告げる。そんな話を聞くことも多いはず。最後にお届けするのは、ケアマネジャー・Tさん(35歳)が体験した、不思議な夢にまつわるお話です。



「私が担当していた女性の話です。ご自宅で療養生活を送っていたのですが、やがて話すことも食事をとることも困難になり、入院することに。



彼女と親交が深かった私は、彼女が入院してからも、よくお見舞いに行っていました。



そんなある日の夜、夢を見たんです。歩けないはずの彼女が杖をつき、にこやかにこう告げたのです。



『私、もうすぐ退院するの』



私は、彼女の容体が快方に向かっているのかなと期待しました。でもその数日後、彼女は静かに息を引き取ったのです。『退院』とは、この世の苦しみから解放されることを意味していたのでしょうか?」



現世に生きる私たちにとっては悲しい話ですが、彼女にとっては最善の「退院」だったのかも……。



世の中には、人知を超えた不思議な出来事がたくさんありますね。それは生身の人間でない、誰かからのメッセージなのか? それを解くカギは、神のみぞ持っているのかもしれません……。



(OFFICE-SANGA 百田カンナ)