『ユー・ガット・メール』や『恋人たちの予感』、『めぐり逢えたら』などで日本でも知られる監督兼脚本家、ノーラ・エフロン。6月26日に71歳で亡くなった彼女に対し、かつて一緒に仕事をしたハリウッドの大物たちからもコメントが寄せられている。

『ユー・ガット・メール』や『恋人たちの予感』、『めぐり逢えたら』に出演したメグ・ライアンは、<Huffington Post>へのメールで「ノーラは時代そのものでした」「私たちはノーラの夢の中で姿を描き、それが私たち自身の姿にもなりました。(ノーラは)知恵やウィット、そして輝きに恵まれていました」と、ノーラへの称賛を惜しまなかった。

ノーラの代表作といえば、『ユー・ガット・メール』『恋人たちの予感』『めぐり逢えたら』の3作品が挙げられることが多い。だが脚本を手がけた1983年の映画『シルクウッド』でアカデミー賞5部門にノミネートされたことも忘れてはならない。この作品は核の危険性を訴えていた実在の女性カレン・シルクウッドの物語だ。

同作で主演女優賞にノミネートされたメリル・ストリープは、同じく実在した料理家ジュリア・チャイルドを描いたノーラの遺作『ジュリー&ジュリア』(2009年)でもタッグを組んだ。

親しくなる前にはノーラの才能に対し恐れも抱いていたというメリルだが、彼女を知るにつれ、ノーラの原動力はすさまじい好奇心や物事を追及したいという強い気持ちにあったと理解したと語っている。彼女はまた、それこそがノーラがジャーナリストや映画監督としても成功した要因だとも指摘した。一方、『シルクウッド』のマイク・ニコルズ監督も、「ノーラはかけがえのない人物だった」とその死を悼むコメントを発表している。

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