壁にはあえてアナログの黒板を設置。客のコミュニケーションツールとして活発に利用されている。

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カフェのようなテーブルや椅子、お洒落なインテリア、無料のWi-Fiや電源、コピー機やプリンター。広々とした空間で各自が思い思いに仕事に励めるコ・ワーキングスペースが、渋谷を中心に都内で増殖している。利用者は20〜30代、クリエーティブ系のフリーランスが中心だ。

従来のレンタルオフィスと異なるのは仕切りが設けられていないこと。隔離された個別空間がないので、キーボードをたたく音はもちろん、携帯電話での話し声や利用者同士の会話など、さまざまなノイズが漏れ聞こえてくる。

だが、それを気にする人はいない。みな了承のうえでの利用なのだ。

「知らない人と同じ空間で仕事をすることで触発されるという方が多い。一種のコミュニティなんですね。出会った人同士で開発したビジネスやサービスもすでにいくつか生まれています」

こう話すのは、昨年12月に渋谷に「co-ba」を開いたツクルバの代表取締役CEOの村上浩輝氏だ。会員数はすでに100名を突破。4種類の利用料金(月極め)の中では、月額1万5000円のノマドプランの利用が一番多い。

昨年8月にオープンし、コ・ワーキングスペースのパイオニアとされる渋谷の「ザ・ターミナル」はコインパーキング的な料金システムを導入。1時間で380円、3時間以上は一律1050円。会員数は現在6700名に達している。プロデュースするTHINK GREEN PRODUCE代表の関口正人氏は言う。

「始めてみてわかったのが、しっかりと仕事をしたい人が多いこと。みな平均3時間は滞在し、本気モードで仕事をしているので、椅子も疲れにくいものに切り替えました」

見知らぬ人との接点がある空間のほうが心地よく刺激的。その感覚はシェアハウスの人気とも共通する。

若者が目指す次の「シェア」は何?