体が硬いからストレッチは苦手……と思う前にあいうえお〜でストレッチ




体の固さを確認する時に、よく用いられる動作があります。床に向かって両手を伸ばし、立位からお辞儀をしていきます。前屈といいます。



フトモモ裏や背中に、多少のツッパリを感じたところから、さらにどこまでお辞儀を深くすることができるか。両手のひらが床にペタリとつけば、柔軟性に関してはひと安心、という目安になっていると思います。



しかし、日ごろからストレッチを心がけることはせずに、毎日を慌ただしく過ごしていると、全身の筋肉がとは言わずとも、一部の筋肉に過度な緊張状態が強いられてしまう場合があります。



すると、前述のようなお辞儀から体の固さを確認したときに、過去のスムーズさが損なわれ、お辞儀姿勢を始めた早い段階で、伸ばされる側の筋肉がツッパリはじめ、柔軟性が低下した……と感じることになります。



「柔軟性を取り戻すには、ストレッチをすればいいのかな」という認識のある人は多いと思いますが、実際のところ体が硬いとストレッチを始めるにも、なかなか意欲がわいてこない、ストレッチしても関節の動きが硬いまま、という半ばあきらめ気味の声もよく聞かれます。



そこで、試していただきたいのが、次の方法でのお辞儀姿勢チェック(前屈)です。

1.安定した場所に立ち、両手を床につけるように、お辞儀をしていきます

2.その際、ゆっくりと「あ〜い〜う〜え〜お〜〜」と声を出しながら行います

3.最後の「お〜〜」は、少し長めに言います



比較するとわかりやすいのですが、この方法をする前と後で、前屈のしやすさ(床により手の位置が近づくか)を確認してみてください。



筋肉の柔軟性が失われストレッチがうまくできない、という苦手意識のある人が、この方法で多少柔らかさが増したと感じるようであれば、ストレッチを行う際に呼吸をとめている可能性があります。



ストレッチを行う際、曲げる動作では息を吐きながら行うと、筋肉がリラックスしやすい状態になるため、ストレッチを効果的に行う際には大切なポイントになります。



今まで、ストレッチを行わずにいた筋肉が、突然強く伸ばされたり、痛いほど伸ばされたりすると痛めてしまうことがあるため、「あ〜い〜う〜……」のゆっくりペースでのストレッチを目安にしてみてください。



(文 檜垣暁子)



■著者プロフィール



檜垣 暁子(ひがき あきこ)

オールアバウト 肩こり・腰痛ガイド

http://allabout.co.jp/gm/gp/51/

カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。