23日(土・現地時間)ブラジル・リオデジャネイロ州ベロオリゾンテ、エスタジオ・ジョルナリスタ・フィリッピ・ドゥルモンドで開催されるUFC147。メインイベントでヴァンダレイ・シウバとリッチ・フランクリンが約3年ぶりに再戦する。

当初、今大会ではTUFブラジル版のコーチ対決としてヴァンダレイとヴィトー・ベウフォートの一戦が組まれていたが、ヴィトーが負傷欠場。UFC148でカン・リーと対戦予定だったフランクリンが今大会にスライド出場し、190ポンド契約の5Rマッチで対戦することとなった。

2007年12月のチャック・リデル戦以降、UFCでは3勝4敗と黒星が先行しているヴァンダレイ。UFC参戦当初はPRIDE時代のように圧力で相手を押し切ることが出来ず、大振りのパンチやガードの甘さが目立っていたが、ミドル級転向後は2勝1敗と勝ち越している。

階級を落としたことでフィジカル的なディスアドバンテージはなくなり、以前ほどの前足重心ではなく、構えそのものも柔らかくなった。よりリスクを考えたファイトスタイルへ徐々に変貌を遂げ、そこに持ち前の荒々しさや前に出る力のバランスが取れ始めている印象が残る。クリス・レーベン戦では出会い頭の一発でKOされ打たれ弱さも感じさせたが、マイケル・ビスピンとカン・リーに勝利したことは大きい。

対するフランクリンはアンデウソン・シウバ参戦前のUFCミドル級王者で、アンデウソンのヒザ蹴りに敗れている印象が強く残るものの、30戦以上を戦って敗戦はわずかに6つしかない。

黒星の相手を見ると、リョート・マチダ、アンデウソン、ダン・ヘンダーソン、ヴィトー、フォレスト・グリフィンといったトップファイターたちばかり。判定決着となったダンヘン、グリフィンとの2試合はいずれも接戦であり、その実力は間違いなくトップクラスだ。

特出した武器はないものの、トータルバランスの良さが目立ち、そしてサウスポーから繰り出す射程の長い左ストレートと左ミドルを駆使したアウトボクシングというカードも持っており、戦況やポイントに応じた戦い方をチョイスできるタイプでもある。

両者は2009年6月にキャッチウエイト=195ポンド契約(88キロ)で対戦。この時は左右のフックを中心にアグレッシブに攻めるヴァンダレイからフランクリンンが要所要所でポイントを奪い、最終ラウンドは左ミドルでヴァンダレイの攻撃を遮断し、フランクリンが判定勝利を拾い上げた。

前回の対戦ではフランクリンの試合巧者ぶりを真っ直ぐなヴァンダレイが打ち破れなかったという一戦だったが、ミドル級転向後のヴァンダレイは前述したように、この時に足りなかった巧さを身につけて勝利を積み重ねてきた。

またヴァンダレイはヴィトーからフランクリンに対戦相手が変わってもVSサウスポーが同じだったのに対し、フランクリンはカン・リーという特殊なスタイルの相手への対策から大幅な軌道修正を余儀なくされた。しかも今回はヴァンダレイのホーム=ブラジルでの試合となる。

これらのことがすべてヴァンダレイ有利には結びつかないが、少なくとも3年前の対戦とは違う攻防・展開になることになるだろう。
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