やっていませんか?結果を出しても会社の利益にならない働き方

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 ビジネスでは、自分の部署にとってベストな結果が出るように力を尽くしても、組織全体の利益という点で考えると必ずしもベストではないということがしばしば起こります。
 
 たとえば、大きな組織でよくあるのが「最高の製品を作ったんだから、売れないのは営業が悪い」という商品開発部と、「営業はベストを尽くしている。売れないのは商品に競争力がないからだ」という営業部の対立。
 この場合、どちらかが手を抜いているということでは決してなく、どちらもベストを尽くしているのです。ただし、“それぞれの部門として”ですが。

 『オアシスはどこにある?―渇きを癒す組織論』(楽田康二/著、扶桑社/刊)は、昼は経営コンサルタントという“裏の顔”を持つ楽田さんがマスターをつとめるバー「オアシス」を舞台に、どの組織にも起こりうる問題と、その原因、解決法がストーリー形式で解説されています。
 本書の大きなテーマとなっているのは「部分最適と全体最適」。
 前述の商品開発部と営業部の対立の場合、その原因は「組織全体にとって最適なことを考えて行動する視点」が欠けていることにあります。
 商品開発部はいい商品を作るだけ、営業部はできた商品を売るだけで、それぞれが別々にベストを尽くしている状態(部分最適)では、組織として目指している「売上」(全体最適)にはつながっていきません。
 
 「全体最適」を考えるなら、このケースであれば、双方ともに変なプライドは捨てて、商品開発部は営業部から顧客の要望を吸い上げ、営業部は商品開発部から商品についての知識を仕入れれば、より効率的に売り上げを伸ばせるはずです。
 
 この例に限らず、組織内での対立の多くは、「部分最適と全体最適」という視点で見ることで解決することができます。
では、どうすれば私たちは目の前の仕事だけでなく、組織全体の利益を考えて行動することができるのでしょうか。
 
 もちろん、本書にはそのための方法も書かれていますので、マネジメントに携わる人や、プロジェクトをまとめる立場の人はぜひ一度目を通してみてください。
 各章の終りに、その章のストーリーで解説された内容のポイントがまとめられているので、じっくり読む時間がないという人でも、カンタンに組織のツボを抑えることができるはずです。
(新刊JP編集部)