会津の旧町名をさがせ(旧町名さがしレポート)

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旧町名は何も東京だけの話ではない。名古屋や金沢、松本など旧町名が復活した自治体が出始めていることからも、旧町名が全国各地で注目を集めている事が分かるだろう。そんな動きを知ってか知らずか、われわれ旧町名をさがす会はその設立当初からの会則を超えて遂に東京を飛び出した。向かった先は福島県会津若松市。この空襲の被害を免れ、今なお明治・大正の建物と風土を色濃く残す地方都市には、必ずやとんでもない旧町名が残されているに違いない。
 今回は先日平成24年3月17日、この人口12万人あまりの地方都市を舞台に繰り広げられた旧町名さがしをレポートする。これは、旧町名に命をかけたおとこたちの戦いの記録であるッッッ!

【午前9時43分】集合
23月17日土曜日。福島県会津若松市の某会津若松駅前。曇天の空の下、未知なる旧町名をさがすべく、今回も全国から1名が集まった。
開会の挨拶、主催者挨拶に続き、旧町名血の掟20の斉唱、主催者挨拶が滞りなく行われた。なお、駅前の巨大赤べこはちゃんと首が動く事を付け加えておく。

【午前9時47分】出発
 さて早速出発したいところだが、一体どのあたりに旧町名が多く眠っているのか。長年の勘で大体のあたりをつけるのは簡単だが、ここは会津。さてどうすればいいか。
「東京のやり方は通用しない。まずは西から攻めるべき。」「いや会津も東京も大差はないはず。正面から突破だ。」「鶴ヶ城が見たい。」
 参加者達による熱い議論がここ会津の地においても繰り広げられた。さすが旧町名さがしに命をかけたおとこ達。観光気分なんぞ微塵も感じないぜ!

【午前10時38分】鶴ヶ城
3 曇りだけど見晴らしが良かったよ!

【午後0時15分】飯盛山
4 お土産屋さんの泡饅頭が美味しいよ!

【午後1時11分】飯盛山〜さざえ堂
5
 不思議!とにかく不思議!

【午後3時04分】七日町駅前
6 何故か旧町名が見つからない。おかしい、こんなはずでは。 さすが白虎隊の街・会津といった所だろうか。
 それはそうとこの七日町。読み方は「なぬかまち」。かつての旧町名は「七日町」の他、代表的なものとして「大和町」と「桂林寺町」が挙げられよう。現在は大和町、桂林寺町共に通りの名称として残されている。このあたりは戦前の歴史的建造物を生かしつつ、カフェなどの現代向けに再生されたお店が立ち並ぶ、今や会津若松市街地一の観光通りと言ってもいいだろう。

【午後3時35分】末廣酒造
7 会津といえば米どころ。そして米どころは酒どころ。会津といえば日本酒の美味しい街として有名である。この末廣酒造をはじめ、市内の各酒蔵において酒蔵見学と日本酒の試飲が可能だ。会津の歴史と自然が育んだ美味しい日本酒。会津の歴史を知る為にはお酒が欠かせない。お酒を知る事がその当時の文化ひいては旧町名を知ることになるわけだ。さすが旧町名と結婚した漢たち。旧町名のためなら飲酒もいとわないその姿勢。現代人が見習うべきストイックがそこにあった。
 というわけで、早速館内に入ってみる事にしよう。
8 おや?何か木の板が見える。

9 あ!

【午後3時40分】上大和町発見!
10 ついに旧町名を発見した。しかも木製の街区表示板である。かつて京都市内でお目にかかったことがあるが、まさかこの東北の地・会津で現存しているとは。書体もさることながら、下部の広告枠が何なのか非常に気になるところである。小児薬だろうか。
11 もちろん末廣酒造に行ったのは旧町名さがしのためであり、決して観光などではなく、ましてやたまたま見つけた訳ではない事が今ここに証明されたのである。なお、参加者一同はそれぞれ、日本酒の製造工程から各設備の見学を経て美味しい日本酒を試飲し、酒蔵限定の純米酒などを購入したことを付け加えておく。
 ちなみに「大和町」の由来について、現地の旧町名案内板によると以下の通りである。

大和町【やまとまち】葦名盛氏の家臣、佐瀬大和が郎党を住まわせていたのでこの名がついた。佐瀬は松本・富田・平田とともに、葦名四天の宿老の一人であった。


【まとめ】
12 参加者一同はその後、「七日町」の代表的旧町名のもう一つ「桂林寺町」さがしに一応向かった。そしてあっさりと木製の街区表示板の「桂林寺町」を発見した後、再び鶴ヶ城に向かったのである。B級グルメの桜バーガーを食べるために。
 
 というわけで、今年の夏休みは歴史と伝統の街「会津」にあなたも是非観光に行ってみてはいかがでしょうか。
 なお今回ご紹介した以外の旧町名については、私のブログで今後不定期に紹介いたします。