声優養成所ってどんなとこ?




以前と比べ、声優の一般メディアへの露出が急激に増えている近ごろ。その影響か、「声優になりたい!」と声優養成所へ入所希望をする人が激増していると聞きます。さて、そんな声優養成所ですが、どんなレッスンが行われているのか気になりませんか?



そこで今回は、声優養成所の卒業生の方に、養成所はどんな所なのか、お話を伺いました。



――今日はよろしくお願いします。早速ですが、どういうきっかけで養成所に入ろうと思ったのですか?



「もともとアニメが好きなのもあって、高校ぐらいから声優になりたいと考えていました。それで高校卒業後に養成所に入ろうと思いまして……」



――なるほど。養成所へはどうやって入ったのですか?



「私の場合はまず養成所に申込用紙を送り、その後入所オーディションを受けました。ちょっとして書類審査がある所もありますが、そこは希望者全員をオーディションしていたみたいですね」



――オーディションはどんな内容だったのですか?



「道の反対側にいる友人に向かってみたいなト書きがついているセリフを3種類くらい書いてあるペーパーを渡されて、ちょっと読んでみて、という感じでしたね」



――それだけだったんですか?



「はい、それだけ(笑)。ほかがどうかは知りませんが、その養成所は本当にそれだけでしたね。」



――そこで見事合格して……という訳ですね。養成所ではどんなことをしたのですか?



「そこの養成所は基礎科と実践科のふたつのクラスに別れていまして、まず基礎科で声だしや演技の基本を学びました」



――あめんぼ赤いな〜とかですか?



「そうですそうです。基礎の発声や舞台の台本を使った演劇の練習ですね。あとはダンスレッスンなんかもありましたよ」



――ダンスですか!?



「リズム感を養うためのレッスンということで、いっぱい踊りましたね。ほかでは日舞のレッスンをする養成所もありましたし」



――単純に発声練習だけしていればOKという訳ではないんですね。

「声優もテレビや舞台に立つ俳優と本質は変わらないから、と教えられましたね。基礎科でレッスンを積む中で、上のクラスへ上がるためのオーディションが定期的にあって、そこで合格すると今度は実践科でレッスンを受けることができるようになりました」



――実践科ではどのようなことをしたのですか?



「発声練習や演技の勉強はもちろんですが、台本の読み方やマイクの使い方、あとはアフレコについての勉強ですね」



――アフレコの勉強はどんなのでした?



「スタジオに入る心構えだったり、用語の勉強だったりですね。ほかにはスタジオ設備を使用して実際にアフレコをしてみるレッスンもありました。マイクを3本だけ使って7人でアフレコをするみたいな感じで」



――現場の空気を味わうレッスンってわけですね。



「課題の台本をもらって、それを5人くらいのグループで練って、実際に録音したり……で、そこでまたより実践的な指導をしてもらいと……まぁこれらの繰り返しですね」



――いよいよ声優っぽいレッスンになってきたわけですね。



「ただ実践科に入ってからのレッスンが本当に厳しくて、ついていくだけで精いっぱいになりましたね。覚えることも多くなりますし、もちろん指導も厳しくなりますし……自手練習をどんだけやっても時間が足りない……みたいな」



――相当ハードだったのですね……。養成所を卒業する条件はあるんですか?



「実践科で一年間レッスンを受けると、一応の卒業……という感じですね。そこから提携している声優プロダクションのオーディションを受けて……合格したら晴れて事務所所属……と」



――提携している声優プロダクションに入れなかった場合はどうなるんですか?



「タイミングさえ合えば、ほかのプロダクションのオーディションを受けることもできるので、ほかの声優事務所に入る子もいました。ただ私の場合はそこで声優になるのをあきらめちゃったって感じですね」



――やはり厳しい世界なのですね……。



「まぁも合格者は年に数人でしたし、最初から狭き門だとわかってましたからね。私が受けたレッスンはこんな感じです(笑)」



――大変参考になりました! 今日はありがとうございました!



話に出てきたようなハードなレッスンを耐え抜いても、声優として扱われるようになるのが年に数人とは……。やはりどの世界も一筋縄ではいかないということのようで。このインタビューがこれから声優になろうとしている人の参考になれば幸いでございます。



(貫井康徳@dcp)