【清水サーシャのアニメ考】第16回「不朽の名作!人形劇 三国志」

(画像:「ファミリー劇場」公式Webサイトより)
(c)NHK

「人形劇 三国志」がCS放送のファミリー劇場から下記の日程で放送されます。

2012年06月11日(月)スタート(月〜金 連日放映)
20:00 - 20:55 『#1 桃園の誓い』


NHKで1982年から84年まで足かけ3年に渡って放送され、川本喜八郎の人形美術で児童福祉文化奨励賞、テレビ大賞を受賞した本作。本物の火やコンピュータを使って、今までの人形劇の常識を打ち破った新趣向が取り入れられており、人形劇による大河ドラマとも言うべき不朽の名作がいよいよファミリー劇場に登場です。
ストーリー政治の腐敗と反乱、天変地異と飢きんにより天下が大いに乱れた2世紀末の中国。漢王朝の血をひく青年・劉備玄徳と義兄弟である関羽・張飛が曹操、孫堅といった英雄・豪傑を相手に、天下統一と漢王朝の再興を目指す物語です。
「人形劇」の定義一口に「人形劇」と申しましても古今東西多種多様な態様となっています。例えば、日本でも「浄瑠璃」等は日本の古典的な伝統芸能であり人形劇の一種とも言えます。ここではTV放映されている人形劇について分類してみたいと思います。
?人形を外部から操作する方式
?人形に人間が着ぐるみの中に入り込んで操作する方式
?上記??が複合した方式


?は「人形劇 三国志」「ひょっこりひょうたん島」「サンダーバード(海外)」等で良く見られる形式でNHK等がかつて得意としてきた方式です。

※「ピタゴラスイッチ」等の冒頭のコーナーも?に該当します。

?は「おかあさんといっしょ」「ひらけポンキッキ」等に良く見られる方式です。これもNHK等が得意としている方式です。

?は「怪獣ブースカ」等に見られる方式ですが、「仮面ライダー」「ウルトラマン」シリーズ等の特撮ドラマも広義ではここに分類されます。
表現方法としての人形劇前述の「浄瑠璃」のように人形劇は古典的な表現手法として用いられています。そのためアニメーションが普及する前のTV番組には人形劇が良く登場してきました。

しかしながら子供達のライフスタイルの変化(午後5時には家でTVを見ている等)、人形劇はアニメーションの普及等により徐々に減少していき、NHKの人形劇シリーズも「ひげよさらば」により一旦途絶えることとなります。

※その後「平家物語」「新・三銃士」で単発ながら復活することになります。

人形劇の特色として、アニメーションには無い立体感・質感とドラマ的な内容の融合にあると思われます。一方、人形劇が実際に人形を動かすという性質上、やや動きに制約がある場合(例えば、細かい顔の表情等)もあるのは否めません(このへんについては現在のアニメーション表現の方が優れていると思われます)。
「人形劇 三国志」の功績仮に「人形劇 三国志」をアニメーションで表現したとしたら、恐らく現在まで記憶に残る作品とはならなかったと思われます。もう一つ、現在、三国志関連作品がアニメ・ゲーム等で多数あるのですが(「恋姫†無双」「一騎当千」シリーズ等)、これらも「人形劇 三国志」がその作品として下地として一役買っていたと思われます。

もし再び人形劇による連続シリーズを描くとしたらどんな作品になるのでしょうか?

※人形劇ではありませんがTVアニメ「gdgd妖精s」も人形劇のテイストがある作品でしたね!


【ライター:清水サーシャ】


▼外部リンク

「人形劇 三国志」ファミリー劇場公式Webサイト