「マリオ・バロテッリは世界的な選手だ。計り知れない才能を持つ。ときには天才のようだ。それ以外では、度が過ぎるときもあるようだね。かつての偉大な選手たちの多くがそうだったように、彼もまた才能を持ち、そして自堕落だ。でも、それが彼のあり方なんだろう」

クロアチア代表のスラベン・ビリッチ監督は、14日のEURO2012グループC第2節で、イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督がバロテッリを先発起用すると見ている。だが、同監督のイタリア代表のお気に入りは、別の選手だそうだ。

「(アンドレア・)ピルロは真のプレーメーカーだ。我々にとっての(ルカ・)モドリッチのようにね。2人ともまさに中盤の宝石だよ。彼らがうまくいけば、チーム全体がうまく回る。ピルロはイタリアにとって最も重要な選手だ。だから、我々は彼にうまくプレスをかけなければいけない。ただ、おそらくはモドリッチの方が上だろうけどね」

「ピッチでの結果がどうなるかは分からない。でも、試合前からドローでOKとは言えないよ。イタリアは予測できない。配分を考えながら戦える相手じゃないんだ。アイルランド戦での勝利は、我々にさらなる自信を与えてくれた。今は本来のプレーをしなければいけないというだけだ。イタリア戦での直接対決における連続無敗を続けたい」

「とにかく、むやみに攻撃し、最初からピッチのあらゆるところでプレスをかけるようなことはできないよ。攻守を使い分けなければいけない。コンパクトにまとまり、適切なチャンスを待ちつつ、忍耐強くなければならないね。自信はある。私の選手たちは代表のためにプレーすることが大好きだからだ。クロアチアを代表することは、常に特別なモチベーションとなるんだよ」

クロアチアはイタリアとの直接対決で敗れたことがない。通算成績は5戦2勝3分けだ。それでも、ビリッチ監督は気を緩めていない。

「負けたことがないというのは、いつだって良いことだ。でも、明日の試合では何の意味もない。今のイタリアはまた別のチームなんだ。新たな試合であり、それ以外のことは数字でしかない。我々はピッチの上で、自分たちが素晴らしいチームであることを示さなければならないんだ。もちろん、イタリア戦となれば、それだけでモチベーションになる」