14日のEURO2012グループC第2節で、クロアチアと対戦するイタリア。チェーザレ・プランデッリ監督は前日会見で、先発メンバーについて一つだけ疑問があると話した。名前は挙げていない。だが、FWマリオ・バロテッリとFWアントニオ・ディ・ナターレのポジション争いであることは、すべてが指し示している。

一方、MFダニエレ・デ・ロッシのDF起用は認めており、残りのメンバーについても、スペインとの初戦でうまくやったチームとなるようだ。プランデッリ監督はクロアチアのインテンシティとフィジカルを恐れている。

「メンバーに関しては、最後まで待つ。正しい雰囲気を感じたい。誰にもアドバンテージを与えたくないんだ。だが、変更に関して考えてはいるよ。スペイン戦のように、自分たちがサッカーをし、相手と渡り合うことができれば、我々は誇りに感じる」

「この一戦に向けて良い準備をしてきた。(クロアチアのスラベン・)ビリッチ監督は(ルカ・)モドリッチが(アンドレア・)ピルロより強いと言っている? その前に、彼はまだ何か重要なものを勝ち取らなければいけない」

「クロアチアは組織されているチームだ。常にワイドなプレー、裏へのプレーを狙う。試合中でも戦術・フォーメーションを変えてくるし、クオリティーがある。それに、インテンシティが素晴らしい。フィジカル面では本当に止めるのが難しい相手だ。リズムも出せる」

「我々は困難も抱えるだろう。だが、試合に勝つための武器はある。スペイン戦ではまず抑えることを考えたが、今度はまず自分たちがプレーするようにしなければいけない。とても拮抗した試合になる時間帯もあるだろう。90分間を通じて集中を保たなければいけない」

「バロテッリ? 集中していると思ったよ。おそらくは、いつも以上にね。(アントニオ・)カッサーノ? スペイン戦で彼はすべてを尽くした。シュートし、ゴールチャンスをつくって、私が求めたことをやってくれた。このまま続ければOKだ。たとえ70%の状態でも、彼はかなりのものだよ」

また、プランデッリ監督とともに会見に臨んだピルロは、次のように話している。

「とてもポジティブな感覚だ。特に初戦を終えてね。チームは自分たちの力を自覚している。前進しよう。僕のEURO? 2004年は新しいチームだったけど、(クリスティアン・)ヴィエリや(アレッサンドロ・)デル・ピエーロ、(フランチェスコ・)トッティと攻撃陣に素晴らしい選手たちがいた」

「08年はワールドカップ優勝後だったけど、(PK戦で敗退した)スペインとの準々決勝で不運に阻まれた。勝ってもおかしくなかったんだ。今回のチームは、自分たちが何を望んでいるかを分かっており、大きな満足を与えられると確信している」

「バロテッリが重荷? 君らはそう言うけど、どうしてだ? 1試合やっただけで、そういう判断かい? 彼は試合に勝たせることができる選手だ。ほかの選手たちのようにね。(ダニエレ・)デ・ロッシ? MFとDF、2つの役割をこなしている。おかげで、いろいろな解決策を見つけることができる。プラスアルファだね」