ISSEY MIYAKEウォッチプロジェクト、日出ずる国の美しき時計「W」お披露目

写真拡大

セイコーインスツル(SII)はこのほど、ISSEY MIYAKE ウオッチ・プロジェクトの新作「W(ダブリュ)」のプレス発表会を都内のアウディ・フォーラム東京にて行った。

シリーズ4モデルの展示およびタッチ&トライとともに、「W」のデザインを担当したカーデザイナー和田智氏が登壇。

「W」誕生の過程とそこに込めた思いを、自ら熱くプレゼンテーションした。

ISSEY MIYAKE ウオッチ・プロジェクトは、2001年より活動を開始したSIIのウオッチブランド。

世界的なファッションブランドであるISSEY MIYAKEと、各界の著名デザイナーとのコラボレーションにより、毎年ユニークで斬新な時計を世に送り出してきた。

記念すべき10年というひとつの節目を経て、11作目となる今作のデザイナーを務めたのは和田智(わだ・さとし)氏。

かつてアウディのA5、A6など主要シリーズのデザインを手がけ、現在もカーデザインをはじめ多くのプロダクトデザインに携わる人物だ。

計器類を思わせる繊細な文字板や視認性の高い長めの針、アルミホイールからインスパイアされたソリッドなケースなど、和田氏らしさあふれるエッセンスとともに、白や黒を基調としたシックな色調、蛇の目と呼ばれる日本の伝統的デザインをダイヤル構成の基調に据えるなど、和の落ち着きと普遍性、静かな安定感を感じさせる仕上がりに。

「『W』には、この1年、私がデザイナーとして考えていたことのすべてが詰まっています」と和田氏は語る。

すでに「W」のプロジェクトがスタートしていた2011年3月、あの震災が起こる。

その後、約1カ月間、和田氏はデザイン作業ができない状況に陥ったという。

しかし、自分もこれからの日本のクリエイティビティに役立ちたいと思い直し、それまで考えていたデザインコンセプトを思いきってリセット。

すべてを1から作り直したという。

「次から次へと新しいデザインが生まれ、消費されていく。

でも、そこにはもう感動がなくなってしまった。

私達がいま注目すべきは、我々日本人のDNAの中に刷り込まれていると同時に失ってはいけない”伝統的な和の美しさ”だと思うんです。

それは、粋(いき)や間(ま)、そして品格。

これからのデザインに必要なのは、新しいという価値より”美しい”という価値です」(和田氏)かわいい、カッコイイ、ではなく「美しい」という、純粋で研ぎ澄まされた普遍的価値。

それは、これからの日本を生きるすべての人々の間で共有できる感動だ。

そしてそれこそが、”Created in Japan”であることの意義なのだと和田氏は語る。

5気圧防水のケースは、直径43mmと大振り。

厚みも12.8mmとかなりのボリュームだが、ケースとバンドを接続するラグが可倒式なため、細めの腕でもバンドが腕に添うようにフィットする。

和田氏によれば、「女性にも違和感なく着けていただけるデザインです」とのこと。

ガラスは無機ガラスとなっている。

ダイヤルデザインは4種類。

バンドはSSブレスとヌメ革のレザーベルトがあるが、ダイヤルデザインとの組み合わせは既定(バリエーションとして選択はできない)。

3つのインダイヤルは、スモールセコンドと分・時のクロノグラフ計測計。

3時位置にはカレンダー表示がある。

1/10秒以下の計測はできないが、クオーツムーブメントでありながらメカ式の帰零センター針を採用しているのはユニーク。

センター針をリセットする際、リセットボタンを押すと針が瞬時に押し戻される感覚は、機械式ストップウォッチのそれに近い。

価格は、SSブレスモデルが4万5,150円、ケースとブレスにブラックIP処理を施したブラックモデルは4万7,250円。

レザーベルトモデルは3万9,900円。