非日常からの発想 〜金環日食から学ぶこと 「地球人」を育てるために空を見上げよう

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5分間の小さな奇跡

 さる5月21日、九州南部・四国の大部分・紀伊半島から本州の関東付近にかけて、金環日食が発生しました。前回、沖縄本島で見られてから日本では25年ぶり、そして次に北海道で見られるのは18年後という稀少なイベントです。

 日本中が、盛り上がりました。日本中が、空に浮かぶ雲にヤキモキしました。食(しょく:月が太陽を隠すこと)の最大が7時半頃と通学時間帯だったので、授業の開始時間を遅らせた学校もあれば、逆に早めて全校生徒で空を見上げた学校もありました。

 私はもちろん、前日からずっと天気のピンポイント予報をにらみ続け、当日も屋上で空を覆う雲にもめげず、日食グラスで観察を続けていました。

 ただ、あまりにも雲が広く空を覆っていたので、「ダメかぁ」「やっぱり高崎とか北関東に行けばよかったか」と思ってもいましたが。

 日食が始まって太陽が欠け始めてからも、たまに雲が切れて太陽が見えますが、またすぐに雲の後ろ。金環日食が始まるまでの1時間13分の間で、太陽が見えていたのはほんの十数分にすぎませんでした。

 ところが金環日食が始まる数秒前に、雲が切れたのです。東京での金環日食時間は5分間。その間、薄雲に邪魔されながらも、太陽の96.9%が欠ける世紀の天体ショーを娘たちと満喫できました。

 周りの家々からも、その瞬間、「オオッ」という声が上がり、通勤を急ぐ人たちも足をしばし止めて空を見上げていました。わが家周辺での小さな奇跡でした。

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