3大会連続で五輪出場を決めた女子に続き、2大会連続の五輪出場を目指した男子バレーの夢はもろくも崩れ去った。

 「2012ロンドン五輪バレーボール世界最終予選兼アジア予選〜男子大会」最終日(6月10日)を迎えた時点で、1位確定のセルビアの五輪出場が決まり、日本も他力本願ながら、いちるの望みを残していた。

 しかし、日本より先に試合をした豪州が中国に3-0で完勝。勝ち点を15として、アジア最上位の2位が確定。この時点で日本の五輪出場の可能性が消滅した。

 イランとの最終戦が消化試合となった日本は、覇気がなく、0-3でイランに完敗。最終順位はセルビア(勝ち点21)、豪州(勝ち点15)、イラン(勝ち点14)に次ぐ4位(勝ち点11)で終わった。結果的に、下位の中国に1-3で完敗、韓国には勝ったものの3-2とフルセットにもつれて、勝ち点3が取れなかったことが尾を引いた。

 植田辰哉監督は「試合前に(予選敗退が)決まっていたので、ゲームの入り方が難しかった。モチベーションの問題がチームとして出てしまったと思います」と選手をかばった。だが、条件はイランも同じ。勝っていれば、イランを抜いて3位に浮上するところだったが、ホームでの大会でありながら、日本は精神面での弱さを露呈した。

 イランとの最終戦はフジテレビ系列で生中継(午後7時9分〜9時9分)されたが、視聴率(ビデリサーチ調べ、関東地区)は12.8%にとどまった。バレー中継を見た視聴者のどれほどが、五輪出場の可能性が消えたことを理解していたかは分からない。だが、五輪出場が懸かった女子バレー最終戦は、23.3%(5月27日=フジテレビ系列)の高視聴率を得ており、男子バレーの最終戦は10%以上も、それより低く、完全に国民からソッポを向けられた格好。

 国民の期待に応えられなかった日本男子バレーは、植田監督が辞任を示唆。後任には中垣内祐一氏が最有力候補として、リストアップされているもよう。
(落合一郎)