士業で独立するときに気をつけるべきこととは?

写真拡大

 多くの人が憧れる“士業”。これは、いわゆる「士」という言葉が語尾につく名称の資格職業のことで、弁護士をはじめ、人気資格となっている税理士、会計士、社会保険労務士など、高度な専門性を要求される、まさにその道のエキスパートといえる存在です。
 ところが今、その“士業”でも、満足できる収入を得られない状況が生まれてきているといわれています。
 今回は『士業のための「生き残り」経営術』(角川学芸出版/刊)の著者である東川仁さんに、士業を取り巻く現状や、独立しても生き残るための方法などについてお話をうかがいました。今回はその後編となります。
(新刊JP編集部)

■士業で独立するときに気をつけるべきこととは?

―独立の上では、まず資金が必要になりますが、そこまで多くの資金を持っていない人もいらっしゃるかと思います。本書ではそうした資金繰りについても触れられていますが、資金を融資してもらうために気をつけるべきことはなんですか?

「まず、「きちんと売り上げを上げるために何をすべきなのか」という戦略をあらかじめ考えておくこと。すなわち、「事業計画」をきちんと立案しておくべきであると思います。融資を受けるためには、「このビジネスで融資してもらったお金を返せますよ」という説得材料が必要となります。この説得材料なしでは金融機関はお金を貸してくれません。士業やコンサルタントにとって、説得材料となるのが、「事業計画書」となります。それとできることなら「自己資金」をある程度ためておくべきでしょうね」

―「独立」においては、セルフブランディングが大事になってきます。自分をブランディングするために東川さんはどのようなことを実践しましたか?

「私は、「カネなし」「人脈なし」「経験なし」「資格なし」の状態で独立したので、顧客が私に仕事を依頼できるようなきっかけがまったくありませんでした。
自分のことを知ってもらうために自主セミナーを毎週1回1年間し続けましたし、1年間にのべ5,000人以上の人と会いました。人と会うことで、何かが生まれるというのは前職の経験から知っていましたので。とにかくフットワーク軽く人と会い続けました」

―本書で最も読んで欲しいところはどの部分ですか?

「第7章 開業士業6つの心得」ですね。ここは士業に限らずビジネスマンなら誰にでも当てはまるところだと思います。顧客のある仕事はすべてサービス業と同じような考え方を持たなくては選んでもらえませんし、自らが動かなければ向こうから仕事はやってきません。そして、「紹介してください」というのは決して恥ずかしいことでも厚かましいことでもないということをしっかりと認識すれば、いくらでも仕事というのは見つかりますからね」

―このインタビューの読者の皆様にメッセージをお願いします。

「私には「士業・コンサルタントが十分な報酬を得ることが出来なければ、関与している中小企業を活性化させるだけのサービスを提供することができない。しかし、士業・コンサルタントが満足できる報酬をもらうことができれば、必ず中小企業を活性化させるだけの貢献ができ、その結果、日本の景気は必ず上向く」という想いがあります。士業・コンサルタントこそが日本の景気を上向かせるキーマンだと思っています。
だからこそ、士業・コンサルタントは「稼げるすべ」を知っておかなければ、高いレベルのサービスを提供できる機会を手に入れることができないと思い、『士業のための「生き残り」経営術』を書かせていただきました。
この本を読み、実践していただくことで必ず、「満足できる報酬の得られる士業・コンサルタント」に変わることができます。ないないづくしの私がそうだったのですから、資格や経験のある皆さまなら、かならずうまく行くと思っています。ともに頑張って、日本の景気を上向かせましょう!」

(了)