底堅いグローバルREITのパフォーマンス

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再選挙を控えるギリシャを巡る警戒感の高まりやスペインの金融システム不安など欧州債務問題に対する懸念が再燃する中、欧米をはじめ世界経済の先行き不透明感が台頭したことなどを受け、世界的に株式などのリスク資産が下落しています。

そうした中、各国・地域のREITと世界株式のパフォーマンスを見ると、グローバルREITのパフォーマンスが総じて堅調であることがわかります。

この背景には、FRB(米連邦準制度備理事会)やECB(欧州中央銀行)が、これまで実施した金融緩和策などの効果によって、短期金融市場が安定傾向にある中、REITの業績や相対的に高い分配金利回りが注目されたことなどがあると考えられます。

リーマン・ショック後の世界的な景気後退局面では、短期金融市場が混乱したため、REIT各社の資金繰り悪化に対する懸念がREIT価格の下落要因のひとつとなりました。

しかしながら、足元ではREIT各社の資金繰りに対する懸念は現在のところ浮上しておらず、欧州債務問題がREITの資金調達環境に与える影響は限定的であるとみられます。

その上、REIT各社は増資や社債発行による資金調達を続けていることから、今後物件の取得による収益力の向上に対する期待が高まりやすい状況にあります。

こうした状況下、主要国の国債利回りが大きく低下していることもあり、グローバルREITの相対的に高い分配金利回りの魅力が高まっているとみられます。

なお、各国・地域のREITのパフォーマンスは、市場毎によって異なっており、2012年以降では、アジア太平洋のREIT市場が特に好調です。

また、直近1ヵ月では、欧州債務問題に揺れる欧州のREIT市場の下落が小さくなっているという興味深い動きがみられています。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

)(2012年6月8日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。

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