10日のEURO2012グループCで、イタリアと対戦するスペイン。司令塔のMFシャビは、「今のイタリアは、もうかつてのカテナッチョのイタリアじゃない。素晴らしいショーが見られるだろう」と話した。同選手は、イタリアもプレーに気を配ってくるはずだと予想しているのだ。

「イタリアはプレーのシステムを大きく変えた。今の彼らはよりボールを持つようになり、中盤を重視しているね。ダイヤモンド型の中盤には、基点として(アンドレア・)ピルロがいる」

「今のイタリアは守りを固めたりしないんだ。昔のカテナッチョのころとは違う。今の彼らは、よりボールを使ったプレーをして、主役になりたがるんだ。それをするだけの選手たちがそろっているからね」

一方、GKイケル・カシージャスは4年前の対戦を振り返った。準々決勝でPK戦の末にイタリアを下したスペインは、前回大会のEUROのほか、その2年後のワールドカップ(W杯)も制している。

「イタリアを乗り越えたことで、僕らは大きな重荷を取り除くことができた。あのEUROで、僕らは試合ごとに成長していったんだ。あれが鍵を握る瞬間だと分かっていた。グループリーグでは3戦全勝と素晴らしかったけど、相手はイタリアだったからね」

「120分間戦って、PK戦に突入した。あの日、勝っていなかったら、僕らはEUROで優勝していなかっただろう。それだけじゃなく、W杯優勝も難しかったはずだ」