「戻って」移籍選手に6歳懇願、貯金同封の手紙に「泣きそうだった」。

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たとえ選手がチームを愛していても、さまざまな事情で移籍せざるを得ないこともあるのがプロスポーツの世界。あるNFL選手は今年3月、人件費抑制を試みるチーム事情の煽りを受け、7年間在籍したチームを退団することになった。その後、新チームへの入団も決まり、心機一転新シーズンを目指していたところ、先日1通の手紙が届いたという。手紙を送ったのは6歳の少年で、彼は自分で貯めた3.36ドル(約270円)を同封して「戻って来て」と懇願。その気持ちに触れた選手は手紙の写真と共に「泣きそう」とTwitterで紹介し、話題を呼んでいる。

米紙USAトゥデーや米放送局CBSスポーツによると、手紙を受け取ったのは、今シーズンからサンフランシスコ・49ersに加入したブランドン・ジェイコブス選手。全世界注目のスーパーボウルを制覇した昨シーズンまでの7年間、ニューヨーク・ジャイアンツに在籍していた彼は、チームとの交渉が折り合わず、3月に退団が決まった。その後49ersと1年契約を結び、東海岸から西海岸へ拠点を移した彼は、8月からのプレシーズンに向け心新たにしていた矢先に、少年からの手紙を受け取ったという。

中に入っていたのは、1枚の手紙とビニール袋に入った現金。手紙は少年の母ジュリー・アーメントさんの文章から始まっていた。それによると、彼女の6歳の息子ジョセフくんは、昨年初めてジャイアンツの試合を見に行って以来、チームの大ファンに。しかし先日、大好きなチームから「なぜジェイコブス選手が退団したのか」彼に理由を尋ねられた母は、「チームが彼を引き留めるだけのお金を払えなかったからよ」と正直に返事。すると彼は自分の貯金を出し、ジェイコブス選手にニューヨークへ戻って来るよう、お願いする手紙を書きたいと母親に相談したそうだ。

手紙にはそんな母親の説明に続き、ジョセフくんから「あなたがニューヨークに来られるように、僕のお金を入れておきます」とのメッセージも。話を理解したジェイコブス選手は、6月6日付で自身のツイッター上に写真を載せて手紙を紹介し、続けざまに「泣きそうだった」「この子は素晴らしい、会いたくてたまらない」とツイートし、喜びをぶつけた。すると、この手紙の話は米メディアの間でも注目されて話題となり、ジョセフくんの想いに多くの人が心打たれることとなった。

残念ながらジョセフくんの期待には応えられないものの、ジェイコブス選手は彼から送られたお金は「大切に取っておく」と約束。そして、いずれ3.36ドルのお金を持って、ニュージャージー州にある彼の家に「行く」ともツイートし、その後「自分の子供も連れてジョーと会ったら、レストランに行きたい」と、対面した時のプランも明かした。自分の想いを受け取めてくれた上、会ってくれると約束してくれた有名選手。ジョセフくんもきっと、これからはチームを越えて応援し続けるだろう。