国際標準の長期業務実践型インターンシップに参加し“本当の仕事”を体験しました

インターンシップで見つけた“働く自分” Vol.26

日本ロレアル株式会社 桑原晋さん

マーケティングに携わる仕事を志し、長期インターンシップに参加した桑原さん


■「自分でも貢献できる」という自信と、社会人としてやっていけそうな安心感を得られた

大学入学当時に描いていた夢は、広告デザイナー。学内の才能ある友人たちを目の当たりにし、大きな刺激を受け、桑原さんは大学を1年半休学。ニューヨークにあるFIT(Fashion Institute of Technology:ファッション工科大学)に留学して、広告とマーケティングを学んだ。
「モノを創りだす仕事にかかわりたい。その思いを成し遂げるために、自分にはどんなことができるのだろう?いろいろな可能性を考えていくうちに、マーケティングなら、アイデアやコンセプトづくりで自分の夢を実現できると考えたんです」

大学2年の秋、就活を意識する以前から、桑原さんは早くもマーケティングという職種を意識していた。

帰国後、大学のデザイン科で『ロレアル ブランドストーム』という国際コンペの募集を知った桑原さんは、友人と3人で参加した。課題は、日本未発売のロレアルブランドのマーケティングを考えること。市場を分析し、商品やパッケージのデザイン、広告展開や販売手法などを考えてプレゼンした結果、桑原さんたちは日本国内30チームの中で優勝。パリで開催された約38カ国からの学生が参加する国際大会に出場した。
「国際大会では、同じ1つのテーマでプレゼンするために、世界各地から学生が集まっているグローバル感、それをまとめるロレアルの組織力に感動しました。これが、日本ロレアルという会社を意識するきっかけでした」

大学3年の8月、2カ月間の予定で桑原さんは日本ロレアルのインターンシップに参加した。
「海外でいうインターンシップは、正式採用の前の試用期間のようなもの。賃金をもらいながら、実務を経験するものです。ところが、日本では1dayとか1、2週間程度で、やるのはディスカッションやグループワークが中心。それを知ったときは、正直驚きました。その点、日本ロレアルは外資系なので、インターンシップの内容は国際標準。社員に交じって“本当の仕事”、しかもマーケティング業務に携われると聞いて、喜んで参加しました」

桑原さんはキールズ事業部に席を置き、社員と共に新ブランドの立ち上げ業務に参加した。競合調査から店舗に飾る年代物のバイク探しまでいろいろな仕事を経験したが、印象に残っているのは、百貨店内の新店舗に置く椅子の手配を任されたこと。家具会社と連絡をとって相談し、取り寄せから実物の搬入まで1人で担当した。新ブランドのスタートを見届けたいと思っていた桑原さんは、会社側から打診されたインターンシップ期間の延長を承諾。授業の合間をぬって週に数回、12月まで業務に携わった。

約5カ月間にわたるインターンシップ中には、さまざまな気づきがあった。
「1つは『自分でも何かしら貢献できる』とわかったこと。会社や組織の中で、自分が働いていくイメージを描くことができました。マーケティングというと、広告CMをつくったりする華やかな部分を想像しがちですが、実は利益を考えて価格や売り上げ、調達の予算を決める数字管理力も重要なんだとわかったのは、自分にとっては“うれしい気づき”でした。また、初対面の人と話したり、人前で意見を述べるのが苦手だという、社会人としての自分の弱みが浮き彫りになったので、意識して行動するようになりました」

現在、ランコム スキンケア商品の4つのカテゴリーを担当している桑原さんは、売り上げという数字でマーケティングの成果がわかることに、やりがいを感じている。
「短期の目標は、同じブランド内のほかのカテゴリーも経験すること。将来的には、スキンケア全体、ブランド全体を見渡してビジネスを考えていけるようになりたいと思っています」