「気象予報士」になるにはどうすればいい? いくらかかる?

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気象予報士の試験は難関として知られています。

非常にステータスの高い資格であることも確かです。

では、気象予報士になるにはどうすればいいのでしょうか? またそのためのコストは? 一般財団法人 気象業務支援センター 気象予報士試験事務担当 常務理事の迫田優一さんにお話を伺いました。

――そもそも気象予報士の資格ができた経緯は?平成6年(1994年)から始まった資格です。

それまで一般向けの天気予報というのは、気象庁が作ったものをマスコミなどに配布していたわけです。

というのは、気象予報というのは「防災」という側面が強いものですから。

――なるほど。

平成5年に気象業務法が改正されて予報業務が自由化されることになり、独自の気象予報というのを気象庁以外で作ってもいいよ、と決められたんですね。

ただし、重要な条件が2つありました。

1つは気象庁が発表する警報などの防災に関する情報と矛盾しない予報とすることです。

もう1つは「気象予報を出すのは必要な知識と技能を持った人でなければならない」ということです。

――この2つ目の条件を満たすための資格が気象予報士なんですね?そういうことですね。

独自の気象予報を発表することができる資格です。

この資格を認定する業務は気象庁長官が行なうのですが、現在は「一般財団法人 気象業務支援センター」が指定試験機関として長官の指定を受けて、(気象庁長官に代わって)その業務を行なっています。

――独自の天気予報を発表する「気象予報士」になりたいのであれば、気象予報士試験にまず合格しなければダメだということですね?そうです。

まず合格して頂かないといけません。

合格した人には気象業務支援センターから合格証明書が交付されます。

あと、気象予報士となるには、合格しただけではダメですよ(笑)。

「私は合格しました」と合格証明書の写しを添えて気象庁長官に登録を申請しないといけません。

そうして初めて気象予報士として働けることになります。

――資格を取って、実際に働かないとお金にはならないですもんね。

そうです。

気象予報士の資格だけ取ってもお金にはならないですよ(笑)。

普通二種免許だけ取ってもタクシー会社に勤めないとお金にならないのと一緒です。

――気象予報士資格試験はいくらかかるのでしょうか?11,400円です。

――そんなに高くないですね。

気象予報士資格試験(平成24年度第1回の試験案内書による)学科試験予報業務に関する一般知識 : イ.大気の構造 ロ.大気の熱力学 ハ.降水過程 ニ.大気における放射 ホ.大気の力学 ヘ.気象現象 ト.気候の変動 チ.気象業務法その他の気象業務に関する法規予報業務に関する専門知識 : イ.観測の成果の利用 ロ.数値予報 ハ.短期予報・中期予報 ニ.長期予報 ホ.局地予報 ヘ.短時間予報 ト.気象災害 チ.予想の精度の評価 リ.気象の予想の応用実技試験の科目気象概況及びその変動の把握局地的な気象の予報台風等緊急時における対応――見るからに難しそうですね(笑)。

実技試験というのは何か特別なことをやるのでしょうか?いえ記述式の設問です。

学科試験の方は多肢選択式(5択)です。

――合格基準はどうなっていますでしょうか?合格基準は、学科は15問中正答が11問、実技は正答率70%としていますが、平均点により調整される場合があります。

たとえば、第37回の試験では、学科試験は、予報業務に関する一般知識が15問中11問以上、専門知識は15問中10問以上が正解であること、実技試験では総得点が満点の66%以上でした。

――試験は年に何回あるのでしょうか?年2回です。

始まった平成6年度だけ3回開催されましたが、後は現在までずっと年2回開催です。