宮城県警大河原署は6月3日、タイ国籍でボクシング元WBA世界ジュニアバンタム級王者のヨックタイ・クリンミー容疑者(リングネーム:ヨックタイ・シスオー=37=同県大河原町大谷)を傷害容疑で現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は同日午後10時半頃、自宅で日本人の妻(37)の顔を数回殴り、軽傷を負わせたとしている。妻の通報で駆け付けた署員が取り押さえた。

 同署によると、逮捕時にヨックタイ容疑者は酒に酔っていたといい、「生活費の絡みで口論になり、殴ってしまった」と供述しているという。

 2人は09年2月に結婚。同年9月に大河原町に移住し、ムエタイジムを開設した。しかし、東日本大震災の影響でジム生が減って、収入が減少。ヨックタイ容疑者はアルバイトをしていたが、酒を飲んで金銭面で妻と口論になることが多かったという。

 ヨックタイ容疑者は96年8月に母国タイで同王座を奪取。97年4月には日本で飯田覚士と引き分けて、3度目の王座防衛に成功するなど、同王座を計4度防衛。同年12月に飯田との再戦で敗れ王座陥落。00年4月、WBA世界スーパーフライ級王者・戸高秀樹に挑戦するも敗北を喫し、これが最後の世界戦となった。元日本スーパーフライ級王者・名護明彦とも闘った経験があり、日本ではファンになじみの深いボクサーだった。

 ボクシングをやめた後は、キックボクシング、総合格闘技にも挑戦。10年10月にはDEEPの大会で、DREAMライト級王者・青木真也とも対戦した。

 日本人の妻は格闘家として活躍したが、現在はリングから遠ざかっている。
(落合一郎)