サッカーを通じて被災地の子どもたちを支援する、Nova Era Football Life(ノヴァエラ・フットボールライフ)は、この夏のロンドン五輪を目前に、「福島の未来を担う子どもたちの成長を応援することが、被災地への一番の復興支援になる」と、あるプロジェクトを立ち上げたという。

Nova Era Football Lifeはこれまで、チャリティーサッカー・フットサルイベントの開催を始め、昨年6月7日には他NPO団体と協働し、「日本代表対チェコ戦」に宮城県名取市で避難所生活を行う子どもたちを中心に11名を招待。8月には、宮城県の少年サッカーチーム「閖上(ゆりあげ)FC・コバルトーレ女川」を神奈川県に招き、Fリーグ府中アスレティックFCの選手・コーチによる直接指導を行うなど、被災地の子どもたちへ笑顔と希望を届けてきた。

また、先月19日に行われた「復興田植え・泥んこサッカー in 名取」には、相馬市や会津若松市、名取市のサッカーチームに所属する小学生50人が参加し、田んぼのなかで泥んこになりながらサッカーを楽しみ、その後、Fリーグ府中アスレティックFCの選手による「夢・未来教室」というイベントでは、選手と子どもたちが夢を語り合っている。


そして今回――、震災以降、津波や原発事故の影響で、大好きなサッカーを満足にできない環境にある福島の子どもたちに向け、「フクシマ−ロンドン 夢の架け橋プロジェクト」では、ロンドン五輪の日本代表戦を現地で観戦し、ロンドンでは、福島のサッカー少年・少女が、日本人学校へ通う子どもの家庭へのホームステイや緑の天然芝で思い切りサッカーを楽しむ交流試合を予定だ。

帰国後は、参加した子どもたちと、「ロンドンで得た経験を、日本に帰って周りに伝えること」や「夢を持って力強く生きること」を約束することも加えられている今回のプロジェクト。子どもたちのフライト費用、現地でのバス移動費用、日本代表戦観戦チケット費用は、実行者を支援する日本初のクラウドファンディング「READYFOR?」で、6月8日より寄付を募り、協賛企業には株式会社H.I.S.が協力し、航空券などの手配を行う。