アイスのおいしい季節がやってきたが、次々と新しいアイスが生まれては消えていくものだが、果たしてアイスの開発とはどのようにして行うものなのだろうか。これまでに、数々の商品開発に携わってきたロッテアイスの開発課・課長の岸さんに、アイスの開発について聞いてみた。

「アイスの開発は、まず我々開発部で、『こういうコンセプトでこういう味のアイスがあったらいいと思う』という企画書を書きます。たとえば、『クッキーの間にアイスが挟まったアイスで、スプーンなどがなくても気軽に食べられて……』とかね。

その後、研究所との試行錯誤で『このアイスは技術的に可能かどうか』を検証する。そのほかにも一般の方に『こういうアイスがあったら食べたいと思うか』をリサーチしたりもしますよ。でも、やっぱりコンセプトがよくても、技術的に難しいものも多いので、実際にそれが実用化されるのは、100本に1本ぐらいですね」

そこで、岸さんに「これまでに商品化されなかったアイスのアイデア」を教えてもらった。

「昔からやってみたいと思っていたのが、まずは綿菓子みたいなアイスですね。口に入れると、ふわっと溶けてなくなる……みたいな。これは、試作をお願いしたことはあるんですが、結局、やっぱりあの食感を再現するのが難しくて、ボツになりました。

あとは、スライスチーズのように、ペラペラのスライス状にしたアイス。パンなどにアイスを気軽にのせて食べられたらいいなぁと思って考案しました。これも、技術的にちょっと難しいと研究所からNGが出てしまって実現には至りませんでしたが…」

とはいえ、まだまだ、技術革新が伴えば、これらの商品の販売にぜひ踏み切りたいという岸さん。近い将来、こうしたアイスが食べられる日が待ち遠しい。