被災地のマンホール蓋を訪ねて その1

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まず最初に東日本大震災により被災されたすべての皆様に心からお見舞い申し上げます。4月下旬に若干休みがとれたので、去年宣言した被災地のマンホール蓋撮影の旅行に行ってまいりました。私が見た範囲でのレポートですが、「みちくさ学会的」な視点で、被災地の現在の様子をご紹介したいと思います。


一日目
新幹線で仙台に向かい、その後はレンタカーで移動です。予定外だったのは、仙台についてすぐに愛用のモバイル機器を落として割ってしまったこと。いきなりブルーです。

予定外のことに時間を取られましたが、その後塩竃市松島町矢本町と観光と蓋を撮影しながら移動し、夕方には初日のメインの石巻市に到着。
あこがれだった石巻市のマンホール蓋の撮影をする頃には、日が傾きかけていました。

石巻市の色蓋(2012年4月撮影 以下すべて同月撮影)
はじめに見つけたコンディションの良い蓋(上の蓋)は、残念ながら太陽の位置関係が良くなく上部から撮ると自分の影が映ってしまいます。日が暮れる前に、ベストな蓋を探しに町中をかけずり回ります。その甲斐もあってなかなか綺麗な蓋を見つけられました。

石巻市の色蓋
この蓋のテーマは、北上川にかかる日和大橋と、8月におこなわれる花火大会がモチーフになっています。郷土愛にあふれた素晴らしい蓋です。

そして、この市でゲットしなければ行けないもう一つの蓋。そうロボコンマンホール蓋を探します。駅前に無かったので、ロボコンの作者である石ノ森 章太郎ゆかりの石ノ森萬画館の近くに狙いをつけて探します。


石巻市の色蓋
狙い通りロボコンマンホール蓋を見つけました。ただ、コンディションが良くない。「これはもっとよいコンディションの蓋を探さなければ!!! 」と焦った私が致命的な判断ミスをしてしまいます。

「商店街のカラーマンホール蓋の近くには、高い確率でカラーマンホール蓋がある。」というマンホール蓋探しのセオリーを忘れて、近くを探さずにこの場所を離れて移動してしまったのです。

これが失敗でした。次に予想した場所は空振り。。。そうこうしている内に、日が暮れてきました。マンホール蓋撮影はやはり明るい時間がベストです。さらに焦って探しますが、どこにもありません。

「うーん。ネットには新しい蓋の写真があったので、ぜったいあるはずなのに。。。」
ここまできてあきらめられないよなぁと思い、冷静に地図を見直します。その時マンホール蓋の神様がほほえみました。「あっ!さっき撮影したところの奥を探しそこなった!」暮れかかった太陽を気にしながら急いで戻ります。


石巻市の色蓋
ありました、ベストな状態のロボコンマンホール蓋です。新品同然のこれ以上にない良コンディションです。日没前後に見つけたので、撮影状況が厳しかったことが悔やまれます。

はじめに見つけたロボコンマンホール蓋よりも、蓋が新しいのはおそらく震災の影響で蓋の入れ替えがあったのではないかと思われます。


石巻市の色蓋
この写真でもところどころに道路の修復後や廃材があります。今までの旅路では、震災の影響をほとんど感じなかったのですが、はじめて震災の影響を感じた町でした。特にTVの報道でもありましたが、石ノ森萬画館のあたりはひどい状況でした。 (もちろん私が通った道路での感想ですので、個々の状況は違うかと思います。)

暗くなってきたので、初日の撮影は終了し、宿に向かいます。本当は沿岸部にホテルをとりたかったのですが、空きが無く宿泊は内陸部になってしまいました。

二日目
宿泊地の一関市のマンホール蓋を撮影した後は、前沢町江刺市水沢市遠野市の蓋を撮影しながら、夕方にはこれまたどうしても撮影したかった釜石市へ到着。

JR釜石駅のそばにある釜石市のマンホール蓋は傷んでいるものもありましたが、一枚素晴らしいコンディションの蓋もありました。


釜石市の色蓋
この蓋は、釜石・大槌地域に伝わる伝統芸能「虎舞」を大胆にデザインした蓋です。ネットで見つけてからずーっと、狙っていました。モチーフになった「虎舞」の由来は諸説あるようですが、いずれにせよ、虎へのあこがれと畏怖、躍動感と緊張感、迫力と高貴さを感じる見事な蓋です。ここまで撮影にきた甲斐がありました。

喜んだのもつかの間、十数年ぶりに訪れた釜石の町を見ようと、坂を下っていくととんでもない状態の町が待っていました。

ところどころ建物があったであろう空白地と、残った家屋もかなりのダメージをうけている様子です。


釜石市の被災家屋
昨日の石巻でも感じましたが、こんな惨状を写真に撮っていいものか?。。。と悩みつつ。。。ここまできたのであれば、現在の状態を「みちくさ学会」的に記録するのも、意味のあることだと思い、マンホール蓋と被災地の状況を写真におさめました。


釜石市の蓋
一日でも早い復興を願いながら、シャッターをきり、二日目の撮影を終え、宿泊地に戻ります。

続く