NHKのオウム特集番組放映後に菊地容疑者を逮捕

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昨晩、用事があって、つくばエクスプレスの浅草駅の改札へ行った。柱には「オウム真理教関係特別手配」というポスターが貼ってあった。警視庁に指名手配されている菊地直子と高橋克也の写真が載っている。ポスターの真ん中には「逮捕」の張り紙がしてある。そこには、昨年末に自首した平田信の写真があった。



筆者は、iPhoneを取り出し、そのポスターの写真を撮った。なぜ撮ったのかというと、ここ数日、NHKが夜中に「未解決事件」という番組を連続で放映し、そのテーマがオウム真理教だったからだ。街に貼られたオウム関連の指名手配を知らせるポスターと、番組の感想とをからめて記事を書こう、と目論んでいたのである。



ところが、帰宅して、テレビをつけて、驚いた。22時前のNHKニュースが、神奈川県相模原市で菊地らしき女性の身柄を確保したと言うではないか。駅の改札でポスターを見ながら、「逃亡してから、もう17年になる。この人たちは、どこで何をしているのだろう」などと考えていたのが、ニュースを見る20分くらい前の出来事だった。



こういうことも、あるんだなあ……。偶然というのは、面白いものだ。つくづくそう思った。



その女性は菊地容疑者だと断定され、翌4日の未明に殺人などの疑いで逮捕された。NHKの報道によれば、彼女は地下鉄サリン事件で「私がサリンの製造に関わっていたことに間違いありません。しかし、当時は何を作っているのか知らない状態でした」と供述していると言う。まずは、関わった犯罪について、知っていることのすべてを話し、罪を償ってほしい。



いずれにしても、日本の警察に指名手配された者が逃亡し続けるのは、簡単なことではない。先に自首した平田容疑者にせよ、今回の菊地容疑者にせよ、何よりもその逃亡生活について、筆者は興味がある。いつ、だれと、どこで、どんな暮らしをしていたのか。何を思いながら、生活していたのか。自分がやったことと、どう向き合いながら生きてきたのか。



現在、40歳の菊地容疑者がオウム真理教に入信したのは1989年。18歳の時だった。そして、1995年から逃亡を開始した。指名手配された彼女は、23歳から40歳という女盛りの時期を、警察に見つからぬように息をひそめ、本名を名乗らず、犯した罪を背負いながら生きた。興味本位で申し訳ないが、その潜伏生活の実態と精神状態の変化を、筆者は知りたい。





(谷川 茂)