トッププレーヤーではないが、セリエAへ移籍するかもしれない選手たちがいる。べレス・サルスフィエルドのサイドアタッカー、フアン・マヌエル・マルティネスのことだ。契約解除金は約300万ドル(約2億3000万円)である。

マルティネスは典型的なセカンドストライカーだ。驚異的なドリブルと、ゴールを狙うセンスが素晴らしい。イタリアサッカーに理想的な特長を持つ選手だ。1年前にポルトガル代表との国際親善試合で、アルゼンチン代表にデビューしている。狙っているのは、ローマとフィオレンティーナだ。先日からトリノも浮上している。

だが、バレンシアにも気をつけなければいけない。同クラブは昨年夏、500万ドル(約3億9000万円)をオファーしてマルティネスの獲得を目指し、サインの一歩手前までいったからだ。

一方、ユヴェントスとミラノの両チームが狙っているのは、インデペンディエンテでプレーする22歳のセンターバック、ジュリアン・アルベルト・ベラスケスだ。500万ユーロ(約4億8000万円)以上と、よりコストがかかるものの、それだけの価値がある選手だ。左サイドバックとしてもプレーでき、強力な肉体に加え、南米選手らしい足技も持つ。

インデペンディエンテの幹部に先日、軽く探りを入れたのがカターニアだ。だが、その結果は大きなものではなかった。ベラスケスはより大きなクラブを探しているのだ。近いうちにラツィオとローマもアルゼンチンに上陸すると見られており、だからこそインデペンディエンテも急いでいない。

最後に、サンパウロMFルーカスについてだが、インテルのマッシモ・モラッティ会長は安心していられるようだ。同選手が望んでいるのは、インテルだけなのである。だからこそ、インテルは簡単ではないサンパウロ側との交渉にも、有利な立場で臨めるはずだ。

かつての8000万ユーロ(約77億6000万円)の違約金はすでになくなっている。今は2500〜3000万ユーロ(約24億2000万〜29億円)をベースにした交渉だ。選手への年俸は200万ユーロ(約1億9000万円)だ。長い交渉になるだろう。だが、ロンドンオリンピック出場を願うルーカスには、待つ用意がある。