すでに全世界で2億1,200万ドル以上を稼ぎ出したという『メン・イン・ブラック3』。この中には、ソニー・ピクチャーズにとってアメリカに次ぐ巨大市場、中国での2,100万ドルも含まれている。

だが残念なことに、中国の観客は同作をフルで見たわけではないようだ。中国政府は『MIB3』の13分間の映像をカットし、上映したという。

英『Daily Telegraph』によると、問題のシーンはニューヨークのチャイナタウンでのもの。エージェントJ(ウィル・スミス)とエージェントK(トミー・リー・ジョーンズ)が中華料理店にいたエイリアンとバトルを繰り広げ、その後、2人がニューラライザー(※)を使い、その場にいた見物人の記憶を消すというもの。これがどうやら、中国が"社会の安定"のためにインターネットを検閲することを暗示していると受け取られたようだ。

中国政府による検閲で、映画のシーンが削除されたのはこれが初めてではない。『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』(2007年)では、中国人の海賊(チョウ・ユンファ演じるキャプテン・サオ・フェン)のシーンが非公開となっている。

※MIB以外の人がUFOやエイリアンを見てしまった際に、一瞬にしてその記憶を消してしまう装置

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