増毛に関する話 プロピアっていくらですか?




薄毛に悩んでいる人は結構な数おられます。その人たち向けに、発毛、育毛、増毛といろいろなメニューを多くの会社が提供しています。今回は増毛、いわゆるカツラ的なソリューションにスポットを当てます。この分野で頑張っている株式会社プロピアさんに行って、広報部の白山貴志主任にお話を伺いました。



女子高生が腕に生えた毛髪を引っ張るCMで衝撃を与えた、プロピアの『ヘアコンタクト』。カツラ業界に新しい技術を導入したと一躍有名になりました。このヘアコンタクトは、厚さわずか0.03mmmの特殊なフィルムに毛髪を植え込んだもの。フィルムの裏側には特殊な吸着剤を組み込んだ構造で、肌に密着するので本当に肌から髪が生えているように見えます。また、毛を引っ張っても抜けません。



――プロピアさんと言えば『ヘアコンタクト』が有名ですが……。当時あのCMは大評判だったんじゃないですか?



白山さん 確かにCMが公開された当時は電話が鳴りやまないといった状況がありましたね。おかげさまで販売枚数も100万枚を超えました。ただ、うちは増毛、いわゆるカツラ業界の仕事だけではなくて、育毛もやっていますよ。その中でもシャンプーに関しては、芸能人の口コミから火が付いて140万本突破しているロングヒット商品もありますよ(笑)。



■薄毛市場とは?



――薄毛に悩んでいる人は結構多いと思うのすが、プロピアさんに来る人はどんなプロファイルでしょうか?



白山さん 弊社のお客さんですと50歳代前後の男性がボリュームゾーンですね。



――どのくらいの人が薄毛に悩んでいると思われますか。



白山さん 薄毛を気にしている人というのは約800万人と把握しています。なのでそんなに大きくない市場だと思います。この800万人の人が、シャンプーを購入したり、育毛に通ったり、あるいはカツラを買ったりと、あちこちの会社を回遊している状況なのではないでしょうか。



――回遊ですか?



白山さん そうですね。例えば、「ほかのメーカーさんの育毛コースに通っていたんだけど高価だし結果が出ないし」といった方も結構来られますし。



■ヘアコンタクトにかかるコストは?



――薄毛の方がアクションを起こす時に気になるのはコストだと思います。ところが、この業界、なかなか「いくらかかるか」の数字を出してもらえないんですよ(苦笑)。



白山さん いろいろ理由はあるんですが……。実は昔、正直に公開していたことがあるんですけども、それでお客さんが増えたかというとそんなことはなかったんですよ(苦笑)。で、うちだけ公開しているというのも……ということで非公開に戻しました。



――公開できるコストでいいので教えていただけないでしょうか。



白山さん そうですねえ……100万枚突破記念で公開しているデータですが。お客さまの使われているヘアコンタクトの「平均面積」の価格で1万1800円ですね。



――平均面積というのは?



白山さん ヘアコンタクトは使用する面積によって価格が違うんですよ。そりこみの部分にだけ使うという方もおられますし、もっと大きな面積、例えば上頭の部分に全部という方もおられるので。それを全部足して、その平均の面積を出してみると、という意味です。



――具体的に何平方センチメートルでしょうか?



白山さん それを言うと問題ですが、これぐらいでしょうか(両手の親指と人さし指で囲みを作る)。



――それぐらいの大きさで11,800円ですか。



白山さん そう考えてください(笑)。ただし別途セット料はかかりますよ。



――それはどのくらいでしょうか?



白山さん 自分で装着する方はもちろん無料です。そのほかの方ですと、自分の髪をカットするついでに来店したりする方も多いので1回2,000円〜4,000円くらいですね。



――ヘアコンタクトは一度作ったらそのままというわけにはいかないですよね。寿命はどのくらいでしょうか。



白山さん ヘアコンタクトは色んなタイプがあるので2週間〜2カ月ぐらいでしょうか。取り扱いによって個人差があります。



■大ヒット商品『ヘアコンタクト』の意外な事実



――ヘアコンタクトは100万枚突破ということで大成功ですね。



白山さん それがですね、あんまりもうからないんですよ(笑)。



――なぜですか?



白山さん とにかくですね、いい製品にし過ぎで原価が高いんです。この毛髪を植え付けるフィルムですが非常にクオリティーの高い製品なんです。基本的に日本でしか作れません。フィルムも吸着剤も世界で一番高価な部材だと思いますよ(笑)。



――それじゃないとダメなんですか?



白山さん ダメです。弊社社長のクラフトマンシップですね。うちの社長は25年前にこの業界に飛び込んだんですが、とにかく「凝り性」と言いますか。この製品を作るためのラインを、ゼロから苦労しながら作りましたから。



■ヘアコンタクトの意外な使い方

ヘアコンタクトというと頭髪だけに使われるのかと思いがちですが、意外とそれ以外の用途でのヒキもあるようです。



白山さん 付けヒゲなんかは非常に使われています。特に映画の撮影などではヒキが多いですよ。最近の映画で言うと『宇宙兄弟』でも使っていただいてます。



――それは意外ですね。



白山さん 付けヒゲって意外と面倒なものなんです。ごわごわしていてですね、裏側にのりを付けて使うのですが、付けるとセリフを言うジャマにもなりますし。最近はカメラの解像度も上がってますから、今までの付けヒゲだとばれやすという欠点もあります。



――なるほど。



白山さん ヘアコンタクトだとそういうこと一切ありませんので。ハリウッドから「使わせてほしい」というオファーもありましたよ。海外にもないんですよ、同じ物が。



――まさにオンリーワンじゃないですか。



白山さん そうなんですけどねえ。あまりもうからないんですよねえ。



――またその話ですか(笑)。大量生産してグロスで価格を下げるというのはできないのでしょうか?



白山さん そこが難しいところなんですよ。というのはですね、どのくらいの面積の毛髪が人によって違うので、そこは受注生産になりますでしょ。だから、家電製品みたいに「大量に作るからその分安価になる」とはなかなかいかないんですよ。



最近めっきり育毛、増毛業界の取材ばかりしている(笑)筆者でありますが、プロピアさんはかなり頑張っている会社だと思いました。あくまでも筆者の調べですが、競合他社さんと比較しても一番安価な「育毛メニュー」、「増毛メニュー」です。



(高橋モータース@dcp)



株式会社プロピア公式サイト

http://www.propia.co.jp/hc_campaign/