一発ではなく、コンビネーション。そしてコンビネーションの連続で、対戦相手を削っていくマーティン・カンプマン

写真拡大

6月1日(金・現地時間)、ラスベガスのザ・パールで開催されるTUF15Finale。FOX系FXで中継されたライブファイトが売りとなった同シリーズの決勝は、マイケル・ヒエサ×アル・イアキンタの間で行われ、メインはウェルター級ジェイク・エレンバーガーとマーティン・カンプマン戦の一戦が用意されている。

UFCデビュー戦では現世界ウェルター級暫定王者のカーロス・コンディットに敗れたものの、それ以降は6連勝中のエレンバーガー。何といっても昨年9月にジェイク・シールズをヒザ蹴りでKOしたことで、完全に同級トップの一人に躍り出た。その勢いを勝って、今年の2月にはディエゴ・サンチェスを判定で下し、世界挑戦まであと一歩というところまで登りつめている。

今は無きIFLやBodogというメジャー系でキャリアを重ね、UFCデビュー前にシーザー・グレイシー第一世代ギル・カスティーロ、ストライフォースで強さを発揮しているパット・ヒーリー、ブラジルのジョゼ・ランジ・ペレなどを下してきた。D-2レスラーのエレンバーガーは、一見瞬発力系のファイトが信条に見えるが、それはレインやキングスMMAで洗練された技術を学ぶことで成長したからであって、以前は粘っこい展開をものにする体力と精神力が目立った根性系ファイターだった。

もちろん、今も精神力は変わらず、肉体能力は上昇しているエレンバーガーは、バラバラだったテイクダウンと打撃に流れができ、ヒザという楔の精度が上がったことで、より完成度が高くなった。一方のカンプマンは、暫定王者コンディットを下している実力者。ポール・デイリーにこそパンチを受けてKO負けを喫したが、結果的には敗北となっているシールズ戦やサンチェス戦は、負けてなお実力者振りを世に知らしめたファイトであった。

ミドル級から体重を落としてきたこともあり長いリーチが武器で、蹴り技も豊富。前回3月のチアゴ・アウベス戦では前蹴りでダウンを奪っているカンプマン。組ませない位置で打撃を繰り出し、細かいパンチで相手を削っていく。懐に入り込むことに長け、スタミナが十分なエレンバーガーと、入らせずに打撃を散らして消耗させていくカンプマン。MMAの凸と凹、掴む技が同じでも、目的が違うという対照的なファイターの対戦は、それこそ心身ともに削り合いになるだろう。

[TUF15Finale対戦カードはコチラ]