論文のねつ造疑惑が持たれている韓国ソウル大学のカン・スギョン獣医学教授が、2年前にも論文ねつ造問題で大学内で警告を受けていたことが明らかになった。複数の韓国メディアが報じた。

 2010年に同教授が学術誌「International Jounal of Cancer」に投稿した論文に、今回と同様に研究写真の重複が見られ、説明を求められたが、同教授が回答しなかったため、ソウル大学に連絡あり、調査を行ったところ問題が発覚したという。ソウル大学は、学内警告処分にとどまり、その理由については論文が審査を通らなかったためと説明している。

 2年前も同様な「ミス」が見られたことから、「単純なミスで意図したものではない」という同教授の主張は信ぴょう性がなくなりつつある。韓国メディアは「意図的な研究不正が行われた可能性も排除できない」とし、同教授が発表した論文に幹細胞分野の有名な学者らも多数共著者として名を挙げていることなどから、さらなる波紋が予想されるとの見方を示した。

 一方、同教授の論文で、研究写真が重複使用された問題を発見したのは、2005年黄禹錫元ソウル大学教授の論文ねつ造を指摘した生物学研究情報センター(BRIC)であることも明らかになった。

 韓国では、幹細胞研究に国をあげて力を入れていることから、同国名門のソウル大学教授による度重なる論文ねつ造問題で幹細胞研究分野における打撃を懸念する声が高まっている。(編集担当:金志秀)