やりたいことを実現するために働いている社員を見て就職への意識が変わりました

インターンシップで見つけた“働く自分” Vol.24

株式会社博報堂 竹本しおりさん

カフェでのアルバイト経験から仕事探しのヒントをつかんだ竹本さんのインターンシップ経験とは?


■“会社に入るため”ではなく、“どんな生き方をしたいのか”を考えて就活すべきだと気づいた

自分が入れる1杯のコーヒーをおいしそうに味わうお客さまの様子や、自分たちが企画したイベントに集まってくる人たちの楽しげな表情――お客さまの反応をダイレクトに感じられるカフェで、竹本さんは3年間アルバイトを続けてきた。
「そのときに、自分は『人を幸せにすることが好きなんだ』と気づき、就活でも、人を幸せにするような仕事を探そうと思いました。また、ポップの配置やイベントの開催など、陳列している商品まわりの工夫次第で売れ行きや人の動きが変わることが面白くて、広告やマスコミ業界を目指すようになりました」

2006年8月に参加した当時の博報堂のインターンシップは2週間。約60名が参加し、最初の1週間は各部門の社員が講師となって業務内容などを解説する座学、後半の1週間は、8名ぐらいのチームに分かれてグループワークを行った。

業務内容の講義を通して竹本さんが実感したのは、実にさまざまな情報発信手段があるということ。
「それまでは、TVCMやポスターぐらいしか知りませんでした。ところが、イベントやシンポジウム、世論をつくっていくような情報戦略など、実にさまざまなアウトプット手段があるということを講義で知り、広告業界への興味がますます深まりました」

グループワークでは、片手で食べられる栄養補給食品の広告制作に挑戦。コンセプトを考え、キーメッセージを決めて、それをどう伝えていくかをチームで話し合った。 「アイデアは次々出るものの、それをストーリー立てて伝えることが難しかったですね。また、クライアントがどう考えるか、世の中の人はどう受け取るか、法律的に問題はないかなど、商品を取り巻く環境をあらゆる角度から考えなければならないとアドバイスを受け、この仕事にはいろいろな目線が必要なのだということを知りました」

8チームで競った最終日のプレゼンでは、キーメッセージの面白さが評価され、竹本さんたちのチームが優勝した。
「時間を短縮する食べ物=自分の時間をつくる、という発想の転換でメッセージをつくりました。バラバラな意見を1つの方向にまとめていくことは、しんどいながらも楽しい作業でした。優勝と聞いたときは、大学時代のバンド活動でライブを終えた瞬間よりも興奮しましたね(笑)」

広告会社2社でインターンシップを体験して実感したのは、社風の違い。竹本さんは、若手の良いところを指摘して伸ばす、やりたいと手を挙げた人にやらせる博報堂の社風に、より強くひかれた。

「博報堂は、社員が楽しそうに仕事をしているのが印象的でした。自分のやりたいことを実現するために働いているんです。それまでは、就活を“会社に入る”という目先の視点でとらえていましたが、実は、会社に入るというのは1つの通過点。“どんな生き方をしたいのか”を考えて就活すべきだと気づいたんです。博報堂で働く社員を見て『この人たちと一緒なら、仕事を楽しみながら成長できる』と思えました」

入社後、大阪で営業を担当してきた竹本さんは、自ら希望して社内試験を受け、2011年10月に希望通りPR戦略局に異動となった。
「現在の仕事は、お得意先や商品が「いいね!」と言ってもらえるために課題の本質を分析し、世の中に出すために何をフックにニュースにしていくか企画し、情報発信していくこと。広告と広報、両面のアプローチで、まさにさまざまなアウトプットを実現する部署です。自分の仕かけたことが世の中の動きになっていくことに、すごく興奮します。目標は、一日も早く一人前のPR担当になること。社内外の人たちから『竹本と仕事したい』と言ってもらえるよう、女性ならではの視点を生かして“私にしかできない領域”を確立していきたいですね」