30日より韓国国営放送KBSでは、日本統治期を背景にした韓国版ヒーロードラマで、100億ウォンが投資された大作としても注目を集めている「カクシタル」の放送がスタートする。

だが、放送前から何かと賛否を呼びつつ、不穏な事件も起こっている「カクシタル」。事の発端は、先月18日の撮影中、ロケ地に移動していたバスが道路で転倒、中にいたスタッフ30人が重軽傷を負い、エキストラの俳優パク・キソク氏が死亡する大事故だ。

すると今月23日に行われた制作発表会で、今年10才になるパク氏の娘が「お父さんを返して」という抗議を行ったため、パク氏の所属事務所やKBSが遺族への補償責任をなし崩しにする中、韓国のネットユーザーたちからは「反日感情を利用して補償責任をもみ消すのではないか」といった怒りの声が出ていた。

さらに、同発表会でユン・ソンシク監督が「このドラマは抗日精神を背景にしている。いわゆる“韓流スター”と呼ばれている俳優らが出演を避けた」と発言するや、現地ネット上では「『カクシタル』の出演を拒否した俳優を探し出すべきだ」という非難が殺到し、話題になったが、ネット掲示板やSNSでは「カクシタル拒否の俳優への非難は不当」「抗日精神でキャストが難しかったって偉そうな態度だ。愛国俳優云々いう前に亡くなった方の補償を」「抗日が本当に拒否の理由であったといいきれるか」など、こちらも制作側に批判的な意見が寄せられている状態だ。

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