マネーのトリビア (21) 決算ニュースに出てくる、粗利益、営業利益、経常利益、最終利益、どう違う?

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日本は3月決算の会社が多く、4〜5月にかけて、各会社が発表した決算内容のニュースを目にする機会が増えます。

決算に関しては、粗利益、営業利益、経常利益、最終利益といった似たような言葉をよく見かけますが、それぞれの違いはなんなのでしょうか。

「○○利益」という用語は、会社が1年間にいくら利益を上げたかを表す「損益計算書」に出てきます。

損益計算書は、会社に出入りしたお金を順番に引いたり足したりして、最終的にいくらもうかったかがわかる仕組みになっています。

損益計算書の一番の上にあるのが「売上高」。

これは、会社がモノやサービスを売って得たお金。

本業から得られた収入です。

そこから、原価を差し引いたのが「売上総利益」、いわゆる”粗利益(あらりえき)”です。

会社が事業を行うには、人件費や広告宣伝費その他のコストがかかります。

それらを「販売費及び一般管理費」として「売上総利益」から差し引いたのが「営業利益」。

これは、本業での利益といえます。

売上高が伸びていても、ムダな経費がかかっていると会社に残るお金が減り、営業利益は少なくなります。

会社には本業による収入のほかに、例えば受け取った配当や預金の利息などのように本業以外から入ってくる「営業外収益」があり、借入金の返済や利子など、本業以外での「営業外費用」もあります。

営業利益に営業外収益を加え、営業外費用をマイナスしたのが、「経常利益」。

これは、会社の事業全体の利益といえます。

本業が順調でも、借入金が多くて返済や利息の負担が重かったりすると、経常利益は少なくなります。

経常利益に、臨時収入である「特別利益」を加え、臨時支出である「特別損失」を差し引いたのが「税引き前当期純利益」。

特別利益は不動産の売却益など、特別損失は災害による損失などです。

税引き前当期純利益から、それにかかる法人税などの税金を差し引いたのが「当期利益」で、「純利益」「税引き後利益」、あるいは、最終的に会社に残ったお金ということで「最終利益」とも呼ばれます。

これらのうち、その1年の会社の業績という点では、「経常利益」が重要です。

また、「増収増益」などは、「売上高」と「当期利益」を表しています。

増収増益は売上高と当期利益の両方が増えたということ。

減収増益なら、売上高は減ったけれど、コスト削減などで当期利益は増えた といったことが考えられます。

利益に関する言葉を理解すれば損益計算書が読めます。

自分の会社や取引先の損益計算書を見て、その業績をチェックすることもできますよ。