ハリウッドの奥様-そう聞いて、良妻賢母を思い浮かべる人はほとんどいないだろう。少なくとも、パリス&ニッキー・ヒルトンの伯母様をはじめ、超お金持ちな奥様たちのハチャメチャな暮らしぶりを追った人気リアリティー番組『The Real Housewives of Beverly Hills(直訳:ビバリーヒルズのリアルな奥様たち)』を見たことのある人なら、なおさらだ。

とはいえ、ハリウッドの奥様方の中にだって、もちろん良妻賢母は存在する。結婚式での誓いの言葉をしっかりと守り、良き妻、良き母親として、病めるときも健やかなるときも夫や家族に寄り添う、そんな献身的なセレブだって存在するのだ。

たとえばリアリティー番組でおなじみ、カーダシアン姉妹の末っ子、クロエ・カーダシアン。夫のラマー・オドムはNBAプレイヤーだが、スター選手といえども、クロエ以上に彼のことを崇拝している人もいないだろう。2009年、出会ってからわずか32日でスピード結婚を果たした2人。以降、クロエは常にラマーおよび彼との結婚生活を最優先に考え、2011年にラマーがロサンゼルス・レイカーズからダラス・マーベリックスへと移籍してからも、献身的に彼を支えてきた。「私は現代っ子だけど、それでも自分の夫を最優先にすべきだと思っているわ。離婚もひとつの選択肢だなんて考えたくないの」とクロエ。なんとラマーと元彼女との間に生まれた子供たちのことも大事にしているとか。この4月に成績不振からダラスとの契約が解除されてしまったラマー。今後は一家の稼ぎ柱として、クロエのさらなる奮闘が見られるかも!?

2008年の結婚当初は、超大物歌姫と無名の年下ラッパーという組み合わせから、"お金目当て"だの"ヒモ夫"だの、さんざん揶揄されたマライア・キャリー&ニック・キャノンの格差カップル。しかし2011年末にニックが原因不明の重い病に倒れたことで、奇しくも2人の愛がホンモノであることが証明された。マライアはニックの健康状態が回復するまで、3か月にわたり彼のそばに寄り添い、献身的に看病を続けたのだ。九死に一生を得たニックは、2012年3月のインタビューで、これだけ早く回復できたのもマライアのおかげだと告白。「彼女は民間療法に精通しているんだ。料理もすごく上手だしね」とニック。愛の力は偉大だった!

大物カップルの中でも、とりわけ公の場でのツーショットがめったに見られないのが、グウィネス・パルトロウ&クリス・マーティン(コールドプレイ)夫妻。だからといって、彼らの結婚生活が破綻しているのかといえば、真相はその逆のようだ。人気女優にして2児の母でもあるグウィネスは、これまで結婚のために犠牲を払った部分も確かにあったものの、それはそれで別に気にはしていないという。「私はこの結婚生活と自分の家庭を維持したいの。そのためにも、彼(クリス)が帰宅するときには、私はココ(自宅)にいなくちゃならない。私にできるのは、ベストを尽くすことだけ。私と家族にとって都合のいいことだけしか私にはできないわ」と、完全に家庭優先と割り切っている様子のグウィネス。この"良妻賢母"ぶりのおかげか、クリスもこの8年間の結婚生活を振り返って"宝くじに当たった"ようなものと大喜びしているそう。