ジョニー・デップが、ネイティブアメリカンのコマンチ族の仲間入りを果たした。

ジョニーは現在、米ニューメキシコ州にて映画版『ローン・レンジャー/The Lone Ranger』の撮影中。彼はこの中で、主人公ローン・レンジャーのネイティブアメリカンの相棒、トントに扮している。

コマンチ族の部族政府"コマンチ・ネーション"（Comanche Nation）のメンバー、ラドンナ・ハリスさんは、5月16日にニューメキシコ州アルバカーキの自宅に部族の長を招き、ジョニーとの養子縁組を行なったという。というわけで、ハリスさんにとってジョニーは"息子"となるそうだ。彼女はまた、ジョニーのことをとても控えめな人物だと評している。

ジョニーの広報担当者は彼がこの儀式に参加したことは認めているが、詳細の公表は控えている。

ハリスさんは、ジョニーがネイティブアメリカンの血を引いていると語ったインタビューを読み、彼を養子にするのはいいことではないかと思ったそうだ。彼女の子どもたちもこれに賛成してくれたという。ハリスさんはそこで、『ローン・レンジャー』の撮影で文化考証を担当している友人を通じ、ジョニーと接触したとか。

コマンチ・ネーションはオクラホマ州ロートンを中心とし、その半数にあたる1万5,000人は同州南西部に住んでいる。

ジョニーがトント役に選ばれてからというもの、ネイティブアメリカンの社会やネット上では、彼の衣装やレンジャー役へのキャスティングなど、さまざまな議論が巻き起こっている。トントはネイティブアメリカンなのだが、彼らの文化に対するハリウッドの誤った解釈を示す、典型的な存在としても知られているのだ。ちなみにローン・レンジャーを演じるのは、『J・エドガー』『白雪姫と鏡の女王』のアーミー・ハマー。全米公開は2013年5月（日本公開は未定）。