18日、JAXAの協力のもと、韓国が人工衛星「アリラン3号」の打ち上げに成功した。

しかし、韓国で報道された映像には、発射体下部の「H2A」に書かれた「NIPPON」の文字や日の丸が消されていたことが発覚。上部の韓国旗や「KOREA」という文字は鮮明に映っていることから、「韓国が自力で打ち上げたように情報操作をしている」と日本のネット掲示板では物議を醸していた。

韓国の朝鮮日報は21日、記事でその背景を明らかにしている。今回の衛生打ち上げに使われた発射体「H2A」を制作したのは三菱重工だが、三菱財閥は太平洋戦争期、朝鮮人の徴用に関わっていたことから、韓国では「戦犯企業」とされている。そのため、韓国の航空宇宙研究院(以下、KARI)と教育科学技術部はこれを意識し日の丸が写っていない画質の悪い写真一枚をメディアに配布し、日本側もなるべく日の丸が映らないよう気を使ってくれた、と報じている。

ちなみに、アリラン3号の発射体に三菱重工の「H2A」が落札し受注が決まったのは08年だが、この時点から国内の徴用被害者を中心とした市民団体らから批判されていた。さらに韓国政府は昨年8月、新日本蹄鉄、三井物産、岡本、三菱重工などの企業に、公式上の謝罪なしには韓国内の公共事業に入札できないよう制限する方針を発表していた。アリラン3号の受注はすでに決まっていたものの、現在の方針と矛盾していることによる国内からの批判を恐れた結果、KARIは韓国メディアに日の丸及び「NIPPON」の文字について、事実上の報道自粛を要請したとされる。

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