アクセサリーはつけたりはずしたりできるが、タトゥーは常に存在するもの。ある調査によると、少なくともアメリカ人の15%は何らかのタトゥーを入れているとか(連邦議会議員も含めて!)。ではなぜ、ファッション界ではあまりタトゥーが見られないのだろう?

ドイツ版『VOGUE』誌6月号の表紙を見ると、その疑問がわいてくる。人気モデルのキャロリン・マーフィーが登場するこの写真では、太ももの上部にあるタトゥーが目に付くことだろう。文字でやや見えにくいが、これは鯉だそうで、キャロリンのこのタトゥーは他の媒体でも見ることができる。

とはいうものの、このような大きなタトゥーを目にすることは、意外と珍しいようだ。最近ではミーガン・フォックスが表紙を飾った『Grazia』誌の"一部除去騒動"が記憶に新しいところ。ここではなぜか、ドイツの哲学者ニーチェの言葉が消されてしまった。

一方、シャーリーズ・セロンが表紙に登場した『VOGUE UK』では、(偶然ながらこちらも鯉の)タトゥーがそのまま残されている。これに対しては、メディアの中でも(「アリ」か「ナシ」かと)賛否両論が寄せられた。

シャーリーズのそれは多くの人に受け入れられたようだが、ではなぜ、写真ではあまり見かけないのだろう? エリン・ワッソンのような一部のモデルは、そのタトゥーで知られているけれど、ケイト・モスやシャネル・イマン、ハイジ・クラム、アレッサンドラ・アンブロジオ、ジェシカ・スタム、そしてリリー・コールやリリー・ドナルドソンといった有名モデルにだって、タトゥーはあるのだ。

果たしてファッション業界は、タトゥーに対する画像処理をやめるべきなのか? それともタトゥーは、エレガントなファッションの撮影には目障りなだけなのか? ちなみに、キャロリンのタトゥーを問う<Huffington Post>の読者投票では、60%が「美しければ、隠す必要ナシ!」と、残り40%が「場違いな感じだし、気が散る」と答えている。

ジゼル・ブンチェンやケイト・モスなど、タトゥーを入れたモデルのフォトギャラリーは、コチラでご確認を。