いずれは世界経済の中心に? 将来性豊かなインド

海外駐在員ライフ Vol.148

From India

将来的には世界経済の中心に!独特の躍動感があふれるインドの将来性とは?


■世界中から金と人が集中し始めている

こんにちは。微美安です。今回は、インドという国の将来性についてお話しします。

インドの人口は約12億人、まだ中国には及びませんが、中国と異なるのは、現在も人口が増加し続けていること。なにしろインドでは1分間に51人の赤ちゃんが生まれているのです。そして、人口の約半分が30歳以下。高齢化社会である日本とは対照的です。

2014年には人口14億人に達し、2030年には世界一の人口となることが見込まれていることもあり、すでに世界中から金と人が集まってきています。ビジネスの計画も、常に二桁(けた)成長率が前提です。苦労は多いものの、現在の日本と異なり、前向きなので、挑戦的な仕事が多く、やればやった分だけの成果が期待できることが多いですね。日本とは異なる右肩上がりの成長が味わえる躍動感は、インド市場ならではといえるでしょう。

また、地政学的にも、インドは将来的に間違いなく世界経済の中心になるでしょう。それだけに、インド人との人脈は、今後も貴重な財産になると思っています。ビジネスのみならず、さまざまなインドの皆さんとの交流を深めていきたいと考えています。

東南アジア経済における華僑のプレゼンス(影響力)と同様に、中東・アフリカでは、印僑(海外に移住したインド人とその子孫)の存在感は無視できません。特に湾岸諸国、東アフリカ、南アフリカ等、旧英国領であった地域には大勢のインド人が土着しており、大きな経済力を持っています。インドで仕事をしていると、いつの間にか、こうしたインド「外」のインド人ネットワークにも接続され、活動の舞台がインド亜大陸のみならず、さらに西側の中東・アフリカに大きく広がっていくことになります。


■成熟した国にはないチャレンジングな社会

海外で働いてみたいと考えている皆さんには、学生でいる間に、大勢の外国人と付き合っておくことをお勧めします。そうすることで、異質なものを受け入れる寛容性、異文化に対する許容力、未知なるものに挑戦する気概が養われると思うからです。

そして、語学も無視できないでしょう。コミュニケーションの道具としてだけではなく、その国の異文化理解に大きく役立つことと思います。その国の文化のエッセンス、いわば結晶が言語とも言えるからです。そのためには、英語ともう一つ別の言語、特に地域言語を身につけておくと非常に強いのではないでしょうか。マニアックな言語ほど意外に生きてくるものです。とりわけ、今後、世界の成長センターとなる新興国で働いてみたいと考えるのであれば、インドネシア語、ポルトガル語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語などの地域言語は強力な武器になると思います。

ちなみに、私の職場の共通語は、イギリスやアメリカの正統派イングリッシュとは異なる「ブロークン・イングリッシュ」。特にインド英語は、ヒンディー的英語という意味で「ヒングリッシュ」とも呼ばれており、Rをきちんと発音するのが特徴です。例えば、PARKINGは、「パルキング」。HAMBURGERは、「ハンバルガル」。SIRは「サル」。インドでは、通りにいる客引きから、よく「サル」と呼びかけられますが、それも実は「SIR」という意味です。決して「猿」と言われているわけではないのでご安心を!

そもそもインド人は皆、話好き。話が極めて冗長です。話が終わって、「要は何の話だったのかな」と思い返すと、中身はほとんどなし、なんてこともよくありますね。彼らに対抗して、負けじと論戦を挑むことによって、口下手な私も、多少トーク力が向上しました。ただし、もっぱら「ヒングリッシュ」のため、イギリス英語やアメリカ英語はなかなか聞き取れず、赴任前よりもブロークンになってしまった点は否めませんが(笑)。

インドは、確かに日本と比べるとかなり異質な文化を持つ、異質な社会ではありますが、慣れてしまえば、インドほど自由で刺激に富み、エキサイティングな国はないと思います。成熟した国にはない独特の躍動感があふれている、とてもチャレンジングな社会です。こうした環境に興味のある皆さんには、ぜひ挑戦していただきたいですね。