浙江省工商行政管理局がこのほど輸入衣料品の抜き取り検査を行ったところ、韓国から輸入した34品目のうち17品目が不合格となった。一部の衣料品からは中国政府が定める許容量の30倍に当たる発がん性物質も検出された。中国メディアの人民網が20日付で報じた。

 韓国から輸入した衣料品が不合格になった理由として「繊維の含有量不足」「国家基準を満たさない表示タグ」「染色堅牢度の不足」の3つが指摘された。工商行政管理局は「今回の検査結果は輸入衣料品の品質が極めてずさんな状況にあることを示している」と指摘した。

 記事は「特に注意すべきは、衣料品から高濃度のビフェニルアミンが検出されたことだ」と報道。ビフェニルアミンは発がん作用が強く、健康や環境を脅かす可能性が大きいために中国で使用が禁止されている染料のひとつ。

 今回、発がん性物質が検出されたことは、中国での検査が厳しくなったことも関係している。管理局の責任者は「以前は物流部だけが抜き取り検査を行っていたが、現在は貿易部、営業部、物流部の3部門が毎回検査を行っている」と紹介した。

 中国の衣料品に対する基準は世界的に見ても高く定められており、例としてPH値は韓国では検査されないが、中国では検査項目に含まれている。近年、中国へ輸出される衣料品のうち、基準を満たしていない商品が急増しており、上海では2011年上半期に5625個の貨物を抜き取り検査したところ、全体の55.8%の3100個が不合格となった。(編集担当:及川源十郎)