19日深夜放送、日本テレビ「Going! Sports&News」では、良性発作性頭位めまい症の発症から2ヶ月あまり――、現在は復帰を果たし、ロンドン五輪でのメダル獲得を目指す澤穂希が当時の様子を番組カメラに語った。

「もう靴の紐を結んでただけでクラッときて、ちょっと気のせいかなっていう感じだったんですけど、それが続くようになって。夜に寝ようかなと思ったら立ち上がれなくなって、すぐにドクター呼んで貰って。寝るは寝れるんですけど、寝る角度、上向いたり横向いたりすると、ずっと高速回転で普通に歩けないっていう感じでした」という澤は「いつ治るか、はっきり分からないですし、再発する可能性もあるっていう不安との戦いでもありました。ちゃんとサッカーができるのかなっていう不安がすごいあった」と、この時の心境を吐露した。

その後、なでしこリーグ開幕2戦目で途中出場ながら試合復帰、ヘディングも見せ回復をアピールしつつ、20日の新潟レディース戦では、3試合連続でフル出場するに至っている。

それでも、「自分が100%ベストを出せる状態からって言ったら、まだ20〜30%くらいですかね」と不安を口にする澤。日々の予防策については、「耳からなんですよね。耳の気圧の変化とかで変わるので、特別な耳栓があるので。新幹線とか飛行機に乗る時には必ずそれを付けるとか。息を止めないとか、力まないとか。鼻をかむときとか気を付けて下さいってめまいの先生に。耳栓付けるんですけど、その耳栓が一回の旅行で一回しか使えないんで。しかも高いんですよ。1個1000円くらいなんです。毎回買わなきゃいけないっていう」と苦笑い。

改めて、この2ヶ月間を振り返った澤。「自分がサッカーが好きで早くやりたいという気持ちになりましたし、外から見て色んな選手のプレーだったり、チームの状況とか。外から見て学ぶことも沢山あった。マイナスに考えれば、その2ヵ月はしんどかったですけど、ポジティブに考えれば、色んなことを考えられて、色々見直せた。いい意味ではいい2ヵ月間。休息もできたので、よかったかなと“今は”思います」と「今」を強調することで、逆に当時の不安な様子をうかがわせた。

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