インターンシップでは積極的に質問し、自分の価値観に合うかどうかを見極めました

インターンシップで見つけた“働く自分” Vol.23

アクセンチュア株式会社 鵜飼武志さん

自分の目指すコンサルタントに近づけるか…鵜飼さんの実践したインターンシップでの確認法は?


■コンサルタントに大切なのは、人を動かす人間力。その言葉に自分の心も動かされた

「1DAYインターンシップでも、業界の全体像や企業については、ある程度わかります。とはいえ、具体的な仕事内容や社内の雰囲気まではわからない。1週間あれば社内の様子もつかめるし、社員と話をすることで、仕事に対する考え方なども見えてくると思います」
そう語る鵜飼さんは、1DAYインターンシップをはじめ、1週間コースや3週間コースなど、複数企業のインターンシップに参加。企業セミナーにも参加しながら、志望先を絞っていった。

興味を持った約15社のインターンシップに“とりあえずエントリー”したのは大学院1年の6月。7月に金融系の企業セミナーに参加した後に、エントリーしていた金融系7社を辞退した。
「大学で病院経営について学んでいたので、その業界をクライアントとして改善していく価値があるかどうかをセミナーで質問したところ、返ってきたのは『病院経営はもうからない』という否定的な回答のみ。それを聞いて『自分とは価値観が合わない』と感じ、金融業界は志望からはずすことにしました」
それ以降は、コンサルティング業界を中心に活動するようになった。

鵜飼さんが理想としたのは、経営者や管理職の人たちに「こうしましょう」と提案するだけの戦略コンサルタントではなく、実際にその提案を実行する現場の人たちの声を吸い上げ、一緒に運用しながら、問題解決に導いていくようなコンサルタント。
「ですから、インターンシップでは『どのように案件を進めているのか』について質問しました。どの企業も『現場での実行支援まで…』と答えるんですが、具体的な事例をたずねると出てこない。アクセンチュアだけが、具体的な案件を語ってくれました。病院経営についての質問にも『コンサルティングをする上での課題は多いが、業界としてはやってみる価値はある』という回答が返ってきたんです。何より、話をしていた経営コンサルティング本部の責任者が、イキイキとしていてカッコよかったし、『コンサルティングに必要なのは愛だ』という言葉にも驚きました(笑)」

鵜飼さんは、アクセンチュアの1DAYインターンシップに参加したことで、「この会社で働くイメージや、働いている人についてもっと深く知りたい」と興味が深まり、1週間コースにも申し込んだ。1週間コースでは、2人1組のチームに分かれ、「ある通信会社の問題点を探し、解決策を提案する」という課題に挑戦した。その間のランチの時間には、毎回違う部署の人たちの話を聞いた。
「若手の社員には、入社1、2年目当時の働き方について質問し、中堅社員には、時事ニュースを話題にアクセンチュアとしてどうかかわっていけるかなどについて質問しました。入社の決めてとなったのは『正しい知識やロジックをひたすら述べて、相手に理解させるのがコンサルタントではない。コンサルタントに大切なのは、人を動かす人間力だ』という言葉でした。実際、私自身も彼らの言葉に心を動かされましたし、人間味があふれている感じにひかれました」

現在コンサルタント3年目となる鵜飼さんが心がけているのは、現場の人たちと言葉を交わして親しくなること。
「親しくなって本音で話してもらえるようになれば、問題点もよく見えてきますから。この仕事は、自分が提案した内容で、実際にクライアントの方に動いていただけるところまで見えるのが一番のやりがいです。当面の目標は、より高度な業界知識や方法論などを学んで、経験を積むこと。その後、一企業にとどまらず、業界や日本にインパクトを与えられるような仕事をしていきたいと思っています」