独学だった僕がコーヒーセミナーに行ってきたよ

写真拡大




実は私、偉そうにコーヒー記事など色々書いてはいましたが、ネットや本で情報を仕入れただけのまったくの独学。喫茶店などもまったく行きませんし、本当に自分のコーヒーが美味いのか疑問に思う事数年。セミナーなど初めての参加です。緊張しながら愛車のリトルカブでトコトコと山の中にある店に向かいました。会場の店は自家焙煎した豆の販売もしているコーヒー店です。

店に着くとまだ参加者が全員集まっておらず、しばし店主や他の参加者とコーヒー談義ではなく綱引き談義に花を咲かせていると、他の参加者が続々到着。10名ほどの参加者が集まりセミナーが開始されました。参加者は店の常連客から実際コーヒーを出す店を経営している人まで様々でした。

今回はコーヒー豆の基本からドリップの方法によっての味の違い、カッピングなどを体験することになりました。コーヒー豆の基本的な知識を学んだ後、参加者全員によって同じ豆、同じ温度のお湯、同じ道具を使い個々のドリップによる違いでどれだけ味に違いが出るかドリップ体験をすることになりました。

初めは前回のセミナー参加者から

さすがに10人分10杯を飲むのは色々とキツイので一人2杯分をドリップし、デミタスカップに少量ずつ分けて試飲しました。ドリッパーはコーノ式という円錐状のドリッパーを使用しました。このドリッパーは扱いやすく、ただ中心付近にお湯を注ぐと誰でも上手にドリップできるようです。コーノ式を扱うのは初めてでしたが、松屋式よりも気をつかわなくても良いのが気に入りました。自分でも今度このドリッパーを買ってみようかと思います。

さて、肝心の個々のドリップによる味の違いですが、面白い事に全て違うように感じました。酸味が際立ったり、苦味が際立ったり、サラッと軽い口当たりで飲みやすいのからドッシリ重い感じと様々でした。どれが良い悪いとかではなく、ちょっとした抽出技術の差でここまで違ってくるのかと、あらためてコーヒーの奥深さを知ることになりました。

どうやら抽出時間の差でこの違いが出るようで、最後に店主が淹れた物はとても飲みやすく苦味を抑えた爽やかな飲み心地でした。

店主は抽出工程を2分台前半で終えていましたが、私は3分弱かかっており、お湯を注ぐ量の違いや、松屋式ドリップが好きな事から濃く抽出しようとする癖が出てしまったようで苦味が強くズッシリとした飲み心地になってしまいました。

サラッと軽い口当たりが好きな人は2人分なら2分前半で淹れてみると良いかもしれません。

丁寧に、かつ素早くドリップしていました。

プロが淹れたドリッパーは粉の土手が崩れていませんでした。そもそも、ここの豆自体が美味いので誰がどう淹れたところで美味いコーヒーになりそうでした。逆に不味い豆はどう淹れようが上手くはなりません。

ドリップ体験と試飲が終わると、参加者全員初めてのカッピング体験をしました。カッピングとは豆を買い付ける時など、ワインのテイスティングのようにコーヒー豆の素性を評価するために行う行為です。本当は浅煎りの豆を使うのですが、今回は店で販売している豆を使っての体験になりました。

今回は豆の素性を隠したままのブラインドテストを行いました。はじめに挽いた豆をカップに入れてのドライ状態での香りを嗅ぎ、その後ドリップなどはせず直接お湯を注ぎ香りをチェックします。

正直、鼻炎持ちなので香りだけではそこまで違いがわかりませんでした……4分ほど経った後、浮いた粉を寄せて、上澄みをスプーンですくい口に含み味のチェックです。

そのまま飲み込まず吐き出しながら何度か味の違いをチェックしました。その後、各々の感想を聞くものの、各人様々な感想で面白かったです。

私は自信満々に「Aの豆はブラジルっぽいですね。好きな味です。」とか言ったものの、実は一度も飲んだ事のないケニアの豆だったり、「あまり特徴がわからない」と言った豆が大好きなブラジルだったり、「スーパーで売ってるU○Cの豆みたいであんまり好きじゃない」とか言った物が実はここの店一番の売れ筋のマンデリンだったり、「モカかキリマンジャロみたいな香り」とか言った豆が焙煎後2〜3年経過した酸化しきった豆だったりと散々な結果でした。

カッピングはぶっちゃけ素人には縁のない事なので、面白い体験が出来ました。

今回コーヒーセミナーに参加して、今までの自己流のコーヒーがそんなに悪い物でもないという事がなんとなくわかり、ほんの少しですが自信が付きましたし、プロの知識や技術は大変良い刺激になりました。

次の機会があったらまた参加してみたいと思います。

みなさんも身近にこのようなセミナーがあったら参加してみてはいかがでしょうか。
※この記事はGAGAZINEさんよりご寄稿いただいたものです