ジョニー・デップの新作映画『ダーク・シャドウ』ディズニーランド級の楽しさ!【最新シネマ批評】

写真拡大

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、明日19日公開のジョニー・デップとティム・バートン監督が8度目のタッグを組んだ話題作『ダーク・シャドウ』。先日二人揃って来日を果たし、話題を振りまきましたね。ファンへのサービスも手厚いジョニー、イケメンで優しくて……どこまで日本の女子を夢中にさせるつもりなのでしょう。

本作は、60年代に人気があったTVドラマの映画化で、ジョニーもバートン監督もこのドラマの大ファンだったそうです。ジョニーがヴァンパイアを演じるのは本作が初めて。ちょっと意外ですね。バートン作品ではいつも派手なコスプレなので、ヴァンパイアを演じたことがあるのかと思っていました。

そうなのです。この映画でもジョニーはハンサムな原型をとどめぬメークとコスプレ姿を披露しています。ジョニーはティム・バートン監督とは気心が知れた関係とやらでコンビを組むことも多く、作品はすべて話題になりますし、もちろんクォリティも高いのですがなぜか壮絶なコスプレ姿が多いです。

『エド・ウッド』『スリーピー・ホロウ』は一風変わった役ではありましたが、まだハンサムなジョニーを拝めました。でも最近は『チャーリーとチョコレート工場』『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』『アリス・イン・ワンダーランド』など、怖かったり、奇妙だったりと、バートン映画ではなかなかハンサムなジョニーに逢えないような気が……。

とはいえ「またまた白塗りで凄いメークだな」と思いつつも『ダーク・シャドウ』でジョニーが演じるバーナバスのキャラクターはチャーミングです。

愛する人を失い、自分を愛してくれないと逆恨みした魔女に呪いをかけられ、ヴァンパイアとして200年も眠らされていたバーナバスが70年代に蘇るのです。栄華を誇った家は没落しており、なんとか立て直そうと躍起になるバーナバスだけれど、何しろ200年ぶりですからやることなすことトンチンカン。おまけに彼に呪いをかけた魔女が、彼に再びちょっかいを出してきて、その色気に浴情してしまうという……。

まるでディズニーランドのホーンテッドマンションのような「バーナバスの屋敷」には、監督の遊び心がいっぱいつまっていて楽しい! そして音楽は70年代ロック満載。アリス・クーパーが本人役で登場するという驚きのキャスティングやザ・キラーズがラズベリーズの「Go All The Way」をカバーするという、70年代音楽で育った人は涙がポロリの選曲も!

そんな監督のサービス精神に応えるように、70年代に適応できずズレまくったバーナバスの珍行動を嬉々として演じるジョニー。とんでもメークも見ているうちに「なんか可愛いかも」と思い、「ジョニーが楽しそうに演じているから、いっか」と許してしまうという。これもティム・バートンマジック?

映像も物語もキャストも、鮮やかな色彩&どぎつい個性でギラギラな輝きを放っている『ダーク・シャドウ』。テーマパークに行くノリで楽しめるエンタティメントですよ。

(映画ライター=斎藤 香)

『ダーク・シャドウ』
2012年5月19日公開
監督: ティム・バートン
出演: ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム・カーター、エヴァ・グリーン、ジャッキー・アール・ヘイリー、ジョニー・リー・ミラー、クロエ・グレース・モレッツ、ベラ・ヒースコート、ガリバー・マクグラス
(C)2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED


画像をもっと見る