主演のジョニー・デップも来日し、いよいよ明日5月19日(土)から日本でも公開される『ダーク・シャドウ』。アメリカで1960年代から70年代にかけ放映されていた同名の人気ソープオペラの劇場版で、ジョニー演じるバーナバス・コリンズが嫉妬深い魔女に復讐するという物語だ。ジョニーとティム・バートン監督が再タッグを組んだ作品でもある。

そこで<moviefone>では、『ダーク・シャドウ』のPROSとCONS(良い点と悪い点)を勝手に挙げてみた。

PRO(良い点): 撮影セットのデザインとコスチューム
観客を魅了する要素の1つ。ラバライト(カラフルな照明)や音楽、衣装、そして車と、1970年代を彷彿とさせる。

CON(悪い点): 脚本
見る分には楽しい作品だろうが、ややとっ散らかった感も。ストーリーの欠陥や疑問が残るのも事実だ。

PRO: サウンドトラック
T.レックスの「Bang a Gong (Get It On)」からムーディー・ブルースの「Nights in White Satin」、そして(映画にピッタリな)ドノヴァンの「Season Of The Witch」まで、ロックのヒット曲のオンパレード。しかも素晴らしい選曲だったりする。

CON: ダニー・エルフマンの"誤用"
ほとんどのバートン作品に参加している、伝説的な作曲家のエルフマン。だが今回は、短いイントロとエンドクレジットだけ...?

PRO: エヴァ・グリーン
いささか面白味に欠ける脚本ながら、フランス人女優のエヴァは恐ろしい魔女、アンジェリーク・ブシャールを見事に演じきった。

CON: クロエ・グレース・モレッツ
現在15歳のクロエ。『キック・アス』や『モールス』での演技は高く評価されたが、本作での元気のない(そしてイッちゃってる)キャロリン・ストッダード役は"ヒドイ"としか言いようがない。

PRO: コリンウッド荘園
最初のPRO(=撮影セット)と同じ。秘密の小道や古代の芸術品、そして名優ジャッキー・アール・ヘイリー演じる、ありえないほどクールな管理人がそろっている。

CON: コリンウッド荘園のモンタージュ(イメージ)
バートン監督にとって、バーナバスが1972年に現れたということが、ひどく不自然なコリンウッド荘園のモンタージュへのまたとない弁解になったことだろう。

PRO: ジョニー・デップ
バートン監督による豪華なゴシック調の撮影セットの中で、ジョニーはその独特の雰囲気をあますところなく発揮している。

CON: こちらもジョニー・デップ
とはいうものの、以前に似たような役柄を見た気も。彼は歴代のバートン作品で、(今回と同じく)"青白い顔の変人"を演じているし。

PRO: ジョナサン・フリッドのカメオ出演
この作品はまた、ソープオペラでバーナバスを演じ、4月に87歳でこの世を去ったフリッドの遺作に。ジョニーは『LA Times』紙に、フリッドは"自分が常に想像していた、エレガントかつ魅惑的な人"だと話している。

CON: アリス・クーパーのカメオ出演
アリスの1972年のパフォーマンスはクールだ。だが現在64歳のアリスが、1972年の撮影セットで披露するパフォーマンスはクールじゃない。

PRO: ポスター

CON: 映画のプレミア試写会でのこの写真
1972年だったら、かなりイイ感じだったろうけど...。

『ダーク・シャドウ』の劇中ショットはコチラからどうぞ!